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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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四国遍路18日目

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                        39番 延光寺

                  宿の予約(18日目) (2003/3/30)

 宿(6:20)→延光寺(39)→宿(15:20)            38.3km

 今日の39番延光寺で高知県は終わり。
高知は修行の道場と言われているが確かに色々あったが、最大の難関はなんと言っても下痢の襲来だった。
しかしあの酷い下痢が一日で治まったとは不幸中の幸いでした。

当初四国での難所は、阿波と香川の2寺に設置されている空中ケーブルのある札所と、土佐の室戸岬と足摺岬の
長い国道歩きの4ヶ所が難所と想像していた。
そのうち三つはすでに終わり、4国の内の阿波と土佐の2国も今日で終わりだ。
そうして見れば四国遍路も半分は過ぎた事になるだろうから、残りの日数も今日までと同じ位みれば十分だろう。
ならば後18日掛かるとしても40日以下で結願出来そうです。何か先が見えてきたような気がします。

 宿を出てすぐ国道と離れる。
後はダラダラ登りの車道が延々と延光寺まで続いていた。道中変化が有りすぎては疲れるが、こう変化が少ないと
逆に大変に感じてくる。気を紛らわす事があれば、そこで気分も変わるのだが、何もないと疲れた! まだか! と
常に感じていなければならない。それも中々疲れる。

 今まで宿は必ず前日の夜には予約していたのだが、今日はまだ宿を予約してなかった。
それは今夜の宿泊予定地の宿毛(すくも)には、ビジネスを初め何軒もの宿が遍路の本に出ていたので、これなら
最悪のときはビジネスに泊まれば良いと判断して予約をしなかった。

いつもは宿に着くとその日の出来事などをメモしたあと、今日の体の調子から明日はどのくらいの距離を歩けるか
判断して、遍路の本からその距離近くの宿を探し出して予約を入れていた。
四国に来る前はこの予約方法に不安を感じていたが、遍路の本が非常にうまく出来ていて助かっている。

私の予約の方法説明します。
遍路の本に載っている宿の一覧表には、宿や札所や番外の名前の前にAとB距離の二つの距離が書かれています。
A距離は前の札所からの距離で、B距離は次の札所までの距離です。

 例えば先日停まった岩本寺の宿坊、民宿みやこ、民宿星空を例に説明しますと
岩本寺で明日は30kmは歩けるだろうと判断して、岩本寺の先に宿でA距離が30.9kmにあったみやこに予約を入れます。
民宿みやこに着いたら今日は体調は良かったのに30kmしか歩かなかったので明日は40kmは歩こうと、今日の30.9kmと
明日歩く予定の40kmを足すと70kmになるのでA距離が70km前後にあった民宿星空(74.4km)に予約をいれました。
また星空のB距離は15.6kmとなっているのは、星空から足摺岬の金剛福寺までの距離となります。
この作業を毎晩、毎晩繰り返すのですが、宿毛では宿が多かったので予約を入れませんでした。

 延光寺を打終わり宿毛市内に入ると、今日の宿はと、ビジネスの看板を眺めて迷うのだが中々決められない。
いざホテルの前に来ると大きすぎて怖気づいたりして中々決めれません。仕方がない自分で決められないなら他人に
決めてもらおうと、あたりを見回すと中年の男性2人が立話をしていた。
 「済みません。この辺りにお遍路が泊まれるような宿はありませんか?」 と声をかけた。
2人は私の格好をみて少し相談した後
 「ビジネスじゃあ落ち着かないだろうから岡本さんがいい。あそこは商人宿みたいな所だから、きっとお遍路さんも
泊めてくれるよ。」 お遍路さんも、の 「も」 が気になったが話し方から安そうに感じたのでそこに行ってみる事にした。

岡本旅館は民宿より綺麗で(綺麗な民宿もあるが)大きいが旅行者が泊まるといった雰囲気ではない。
確かに仕事関係の人が連泊するような宿で商人宿との言い方が適した宿だった。
料金は民宿より若干高い程度で済んだ。

さあ いよいよ明日からは愛媛県伊予の始まりです。

    △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 宿の予約は人によって色々だが、一般的に
1. 前日までに予約する
2. 当日宿に着く前に予約する
3. 予約無しで行く   
の3点だ思われるが、
 1の前日までに予約すると、予定が狂い早く着いたり、遅く着いたりする時もあるが当日は安心して歩けます。
私も19番立江寺では早く着きすぎてキャンセルした事もあるが余り気分が良くなかった。それからは早く着いても、
宿の近くでブラブラして時間をつぶし、予約した宿に泊まるようにしました。

 2は立江寺の宿坊を断った時や、ビジネスホテルが沢山があった大洲だったが特段支障は無かった。
だがやはり決めるまで落ち着かなかった。

 3の予約無しで行ったのは今回の宿毛だけだったが、現地で建物等を見ると目移りをしてしまい中々決められなくなる。
また満室等もあるのでお勧めでない。

今回は3月中旬から4月にかけての遍路だったが、満室で断られたのが17番の宿坊と足摺岬の民宿だけだった。
あと遍路宿を廃業していたのと電話に出なかったのが1件づつあっただけだったので予約状態は順調でした。

また遍路宿は相部屋が多いと思っていたが、相部屋になったのは宿坊の3回だけでした。

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