菅笠(15日目) (2003/3/27)
宿(6:20)→宿(13:40) 30.9km
次の札所は足摺岬の38番金剛福寺。ここ岩本寺と金剛福寺の間は90kmあるが、先日歩いた阿波の薬王寺と室戸の
最御崎寺間は83kmなので、ここが四国霊場の八十八ヶ所の中で札所の間が一番長いようだ。
しかも道は殆どが車道で峠越えのような場所も見当たらない。ただただ歩くだけの “修業道場土佐” の正念場だ。
天気は晴天が4日も続いていて今日も暑くなりそうだ。ただこの暑さは遍路だけが感じる暑さかもしれない。
何せ町の人の服装はセーターやジャンパーを着て、それでも寒そうにしている人が多い。
私の服装はと言うと半袖下着にブラウス、それに薄い半袖の白衣を着ているだけだが体はポッポと熱い。
更にブラウスは腕まくりをしているので腕は日に焼けてどす黒く汚くなってしまっている。
そんな暑い状態だが頭は案外涼しい。
少しでも風があるとスーと風が抜けて頭が蒸れてこない。原因は菅笠だ。
それは菅笠の笠の部分が直接頭と接触しないため、その間を風邪が抜けていって涼しくなる。
更に庇が長く直射日光を顔から後頭部まで防いでくれる。
雨の日もまた菅笠はすごく快調で手放せない。
先ず傘がいらない。しかも傘を持たないので両手は自由に使える。羽を着ても頭巾は被らなくても雨水は背中に
入ってこない。
そんなこんなで今回初めて菅笠を被ったが、一遍に菅笠ファンになってしまった。
ただ菅笠にも弱点がある。それは風に弱い事だ。
強風の時やトンネルの中で、車が巻き起こす風に煽われて飛ばされそうになってしまう事もある。
慌てて菅笠を押さえるのだが、何回も繰返すうちに笠と台座の部分がガタガタになり分解してしまいそうになる。
それを防ぐには三本の紐で次のようにすると良い。
まず台座の側面に紐を結び、その紐を輪になるように少し離れた所に結ぶ。
反対側も同じように輪になるように結んでおく。輪の大きさは輪が耳を囲むくらいにする。
残った紐を輪になった紐に結ぶ。これで一応出来上がり。
あとは菅笠を被ったら、垂れ下がった紐を顎に廻して反対の紐に結ぶ。
言葉で書くと回りくどいが要はヘルメットの顎紐と同じです。
この方法は遍路の本に載っていたので、私も紐を準備していき菅笠を購入した時取り付けた。
ただ紐は顔に接触するので柔らかく幅広のものが良いと思う。
これで一応台座と頭とは離れなくなったが、更なる弱点は台座と傘の部分にある。
ここは細い針金で縛ってあるが、本数が少ないのか衝撃が強すぎるのか、針金は徐々に外れて無くなってしまう。
ただこの対策は本に載っていなかったので、針金を準備してなかった。仕方なく道々針金を探しては取り付けた。
おかげで菅笠は分解することも無く最後まで爽やかな風を頭に運んでくれた。
今日の歩行距離は31km。昨日より1km少ないだけなのに体が楽に感じる。
朝は30分遅く出たのに宿に着いたのは昨日より1時間30分も前に着いてしまった。
合わせて2時間も少ないことになる。ペットボトルの水も昨日の半分しか飲んでいない。
一体どうした訳だろう? 歩く速度はそんなに違わないと思うのだが?
本の距離が間違っていて本当は25k位しかないのでは思うくらい快調だった。
おかげで宿には1時40分に着いてしまい、早すぎたので宿の近くで休んでいたらそのまま寝てしまった。
起きたら3時を廻っていたが丁度良い時間だった。
宿(6:20)→宿(13:40) 30.9km
次の札所は足摺岬の38番金剛福寺。ここ岩本寺と金剛福寺の間は90kmあるが、先日歩いた阿波の薬王寺と室戸の
最御崎寺間は83kmなので、ここが四国霊場の八十八ヶ所の中で札所の間が一番長いようだ。
しかも道は殆どが車道で峠越えのような場所も見当たらない。ただただ歩くだけの “修業道場土佐” の正念場だ。
天気は晴天が4日も続いていて今日も暑くなりそうだ。ただこの暑さは遍路だけが感じる暑さかもしれない。
何せ町の人の服装はセーターやジャンパーを着て、それでも寒そうにしている人が多い。
私の服装はと言うと半袖下着にブラウス、それに薄い半袖の白衣を着ているだけだが体はポッポと熱い。
更にブラウスは腕まくりをしているので腕は日に焼けてどす黒く汚くなってしまっている。
そんな暑い状態だが頭は案外涼しい。
少しでも風があるとスーと風が抜けて頭が蒸れてこない。原因は菅笠だ。
それは菅笠の笠の部分が直接頭と接触しないため、その間を風邪が抜けていって涼しくなる。
更に庇が長く直射日光を顔から後頭部まで防いでくれる。
雨の日もまた菅笠はすごく快調で手放せない。
先ず傘がいらない。しかも傘を持たないので両手は自由に使える。羽を着ても頭巾は被らなくても雨水は背中に
入ってこない。
そんなこんなで今回初めて菅笠を被ったが、一遍に菅笠ファンになってしまった。
ただ菅笠にも弱点がある。それは風に弱い事だ。
強風の時やトンネルの中で、車が巻き起こす風に煽われて飛ばされそうになってしまう事もある。
慌てて菅笠を押さえるのだが、何回も繰返すうちに笠と台座の部分がガタガタになり分解してしまいそうになる。
それを防ぐには三本の紐で次のようにすると良い。
まず台座の側面に紐を結び、その紐を輪になるように少し離れた所に結ぶ。
反対側も同じように輪になるように結んでおく。輪の大きさは輪が耳を囲むくらいにする。
残った紐を輪になった紐に結ぶ。これで一応出来上がり。
あとは菅笠を被ったら、垂れ下がった紐を顎に廻して反対の紐に結ぶ。
言葉で書くと回りくどいが要はヘルメットの顎紐と同じです。
この方法は遍路の本に載っていたので、私も紐を準備していき菅笠を購入した時取り付けた。
ただ紐は顔に接触するので柔らかく幅広のものが良いと思う。
これで一応台座と頭とは離れなくなったが、更なる弱点は台座と傘の部分にある。
ここは細い針金で縛ってあるが、本数が少ないのか衝撃が強すぎるのか、針金は徐々に外れて無くなってしまう。
ただこの対策は本に載っていなかったので、針金を準備してなかった。仕方なく道々針金を探しては取り付けた。
おかげで菅笠は分解することも無く最後まで爽やかな風を頭に運んでくれた。
今日の歩行距離は31km。昨日より1km少ないだけなのに体が楽に感じる。
朝は30分遅く出たのに宿に着いたのは昨日より1時間30分も前に着いてしまった。
合わせて2時間も少ないことになる。ペットボトルの水も昨日の半分しか飲んでいない。
一体どうした訳だろう? 歩く速度はそんなに違わないと思うのだが?
本の距離が間違っていて本当は25k位しかないのでは思うくらい快調だった。
おかげで宿には1時40分に着いてしまい、早すぎたので宿の近くで休んでいたらそのまま寝てしまった。
起きたら3時を廻っていたが丁度良い時間だった。