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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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MHシリーズ5 秋編

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                秋と云えば・・・・・・・                        (MH季節シリ-ズ)

  梅雨時より鬱陶しい秋の長雨が続いて、夏が終わったと思ったら一気に肌寒い初冬になってしまったようです。
さて、MHの秋には何が有るでしょうか。植物なら菊、栗、柿、それに稲等が思いつくが果たしてMHにあるだろうか。
昆虫ではトンボがいるので、これは磐田市のMHを調べてみよう。
他には食欲の秋や読書の秋もあるがこれも難しそうだが、スポーツの秋ならありそうです。
という事で今回の “MH季節シリ-ズ”は 「秋」 をテーマにしました。

  日本は瑞穂の国とも言いますが、瑞穂とはみずみずしい稲穂のことで、稲が多く取れることからきているそうです。
なら秋の最初は稲穂の茂った田圃にしたいが、米の産地でもない静岡県にあるでしょうか・・・・
ところが心配無用でした。所はわが故郷御殿場のMHに採用されていたのです。
                            「 田圃のカカシ」
          
                           静岡県御殿場市(2015.3)
  静岡県の寒冷の地、御殿場に何故稲穂のMHがあるのか疑問に感じる向きが多いと思いますが、考えてみてください。
日本の米作りの産地は新潟県を筆頭に殆どが雪国です。そのご多分に漏れず御殿場地方は県内でも珍しく毎年積雪を見る
地域です。その地位性を生かして栽培する御殿場地方の米は、毎年開かれる 「お米日本一コンテストinしずおか」 で連続
県知事賞を受賞しているそうです。そうなれば市としても更にアピールしようとMHの蓋に採用したのでしょう。

  御殿場地方の最近の特産物としては 「水かけ菜」 が有名ですが、私の子供の頃は 「とう菜」 と呼んでいました。
その語源は冬に取れるので “冬菜” とか、とう立した茎を収穫するので “薹(とう)菜” などの説があります。
個人的には洒落た感じの “水かけ菜” より “とう菜” の方が好きですが、万人受けするには水かけ菜の方が向いていそうです。
とう菜の漬物は最近土産物として販売されるようになり値段も高くなっていますが、私の子供の頃は収穫したばかりのとう菜を
茹て鰹節と醤油をかけて食べました。青臭くて嫌いでしたが、万年腹っ減らかしの当時は嫌でも食べるしかなかったのです。
今も御殿場から毎年とう菜の漬物を送ってもらっていますが、最近ではとう菜をみじん切りにしてご飯にかけて食べるのが好きに
なりました。また、酸っぱくなったとう菜を油炒めで食べるのも中々いけます。
オットまた横道にそれてしまった。閑話休題です。


  瑞穂の国が出たら次は当然日本の異称でもあった 「蜻蛉島(あきつしま)・秋津洲」 のトンボですよね。
このトンボのMHの蓋は、過去何度か歩いている磐田市の桶ヶ谷沼で見かけたことがあります。
早速貧弱な私のMHのライブラリーを見るとありました。
                               「トンボ」
          
                           静岡県磐田市(2011.4)
  トンボにも色々種類があるようで、これを見ただけでは分かりませんが、桶ヶ谷沼の代表的トンボはベッコウトンボなので
多分ベッコウトンボでしょう。
ベッコウ(鼈甲)とはウミガメの一種・タイマイの甲羅の背甲・腹甲等を磨き上げて物で、眼鏡や櫛で見た事があります。
薄い黄色の縞模様が浮かんでいる鼈甲の眼鏡のイメージは、成金不動産屋って感じでしたが、今でもあるのでしょうか。
その鼈甲の名が付いたトンボですので、きっと鼈甲色をしているのでしょうが記憶にありません。


    三重県鈴鹿市にもトンボのMHがありました。ただ鈴鹿市とトンボの関係は分かりませんでしたが、近くにある御在所岳の
 “ございしょ自然学校” のHPには、トンボの説明が詳しく載っていました。
                               「トンボ」
          
                           三重県鈴鹿市(2011.9)
 「赤トンボという名前のトンボは、存在しないことをご存知ですか? 
私ちが普段 「赤トンボ」 と呼んでいるトンボは、たいていの場合 「アキアカネ」 というトンボを指します。
赤トンボは 「アキアカネ」 以外に 「ナツアカネ」 などたくさん種類があり、それらを総称して 「赤トンボ」 と言います。
アキアカネと言えば秋をイメージする人が多いと思います。しかしアキアカネは6月頃に田んぼで羽化し7月8月の約2ヶ月間を
標高の高い涼しい場所で過ごします。
そのため、ここ御在所岳においても夏になると何千、何万ものアキアカネが飛んでくるのです。そして秋になると麓に下り、
交尾・産卵を行います。この時期に見かけることが多いので秋の虫のイメージがついたと思われます。」

  これで大分赤トンボの事は分ったと思いますが、この学校では 「アカトンボふる里さがし大作戦」 なるものを行っていて、
御在所岳で捕まえた赤トンボの翅に 「G」 とマーキングして放しているそうです。
若しこのGマークのトンボを見つけたら、ございしょ自然学校に連絡してやってください。
因みにこのトンボ、愛知県では発見されているが静岡県ではまだ見つかっていないそうです。


  “日本”続きで来たので次も日本の花で探しました。日本の花で思い浮かべるのは、先ず春の桜。そして秋なら 「菊」 ですよね。
そして探してみたら私の住む焼津市の隣町吉田町にありました。
吉田町の大井川河口に県立吉田公園があり、四季それぞれの花を咲かせています。中でも春のチューリップは有名で “チュ-
リップ祭” を毎年開催しています。しかし菊の花は聞いた事はないので早速公園のHPを見たが矢張り何も書いてありませんでした。
                                 「菊」
          
                           静岡県吉田町(2011.4)
  菊と聞けばすぐ思い出すのが皇室の “菊のご紋章” で、正確に言うと 「十六八重表菊」 です。
この御紋の菊はMHの菊とは違い小菊のようで、花弁が16枚という事は分かりますが “八重” と “表” の意味が良く分かりません。
参考に菊のご紋章と小袖の柄にデザインした八重菊を紹介します。
 
           菊のご紋章(十六八重表菊)                           小袖の八重菊の文様

  菊のご紋は皇室関係以外では使用禁止かと思っていたのに、遍路で訪ねるお寺ではよく見かけます。不思議に思い調べてみると
明治2年に菊のご紋が皇室の紋とされ、皇室以外の使用が禁止されたが、明治12年に社寺でも神殿・仏堂の装飾として使用する
ことが許されています。
廃仏毀釈が行われた明治の時代なのに仏教のお寺に許された理由は何だったのでしょうか。不思議です。


  秋編の最後は “スポーツの秋” で閉めましょう。
静岡県でスポーツと云えばサッカーです。そこで先ず調べたのがエスパルスの清水とジュビロの磐田ですが、何れの街のMHにも
写っていません。それではと少し前には “サッカーの街” で売った藤枝も調べたのですが矢張りありません。
私の写すMHは歩いているとき見つけて写すだけですので、中々全てのMHを写すわけにはいきません。若しかしたらサッカー場の
近くには有るのかもしれませんね。
ソーソー先日静岡の街を歩いていたら、50ccのバイクのナンバープレートにサッカーをしている絵が有りました。
見た時は静岡市でサッカー? と頭を捻りましたが、そうです清水市は静岡市と合併したのでした。合併してからもう何年にもなる
のに、私の頭の中にはまだ清水市が生きているようです。

  静岡県にスポーツが無いのは情けない。ならエコパ(静岡県小笠山総合運動公園)ならあるかもしれないと袋井市を見ると
有りました、有りました。エコパ内のマMHでしたが1枚だけありました。
                                 「スポーツ」
             
                               静岡県袋井市(2011.9)
  サッカー、テニス、水泳ともう一つの競技が描かれいますが、左上にあるスポーツが分かりません。
座ってバットで台の上のボールを打っている人に、それを受けるように構えている人は中腰で2本の棒を持っています。
その後ろにはゴールのような物も見えます。こんな競技があったかしら思いつきません。
さらに不思議なのはエコパには水泳場は無いのに、水泳?水球?が描いてあるのは何故でしょう?


  最後がイチャモンで終わってしまいましたが秋編は如何でしたか。食欲の秋なのにお米しか紹介できなかったのが残念です。
果物では柿は森町、栗なら掛川、葡萄の巨峰は伊豆市(旧中伊豆町)にあっても良さそうですがありませんでした。

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