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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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小笠丘陵彷徨 Ⅱ

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歩行記録                                                            H28-3-4(金)
歩行時間:7時間45分   休憩時間:1時間35分   延時間:9時間20分
出発時刻:7時15分     到着時刻:16時35分
歩  数: 19、347歩(推定距離13.8km)    GPS距離14.0km
行程
 掛川駅 0:35> 遍路標識 0:30> 腹摺峠 0:30> 三ツ峰0:30> 法多山奥の院 0:30> 山本橋 0:10> 5号鉄塔
  三ツ峰 0:30> 腹摺峠 0:30> 山本橋 0:05> 6号鉄塔 1:10> 県道出合 1:15> 掛川駅

                                小笠丘陵 道探し
 
                国土地理院                                  マピオン

 家に戻り国土地理院の地図を眺めると送電線の所に “‥” のマークがあるが何だろう。地理院の凡例を調べたが分からない。
一方鉄塔の表示があるマピオンの地図には、現地と同じように奥の院の裏に鉄塔マークがあるが、他の場所にはない。
また、マピオンには奥の院の表示はあるが地理院には無く、代わりに奥の院に向かうような道が載っている。
だが現地にはこんな道はない。さらに奥の院から鐘撞堂には同じ等高線内にあるので平坦に見えるが実際はかなりの傾斜だ。
 こんな風に地形図を読む事の出来ない私が、地図を持って山を歩いても殆ど活用できないので、いつしか地図は持たなくなって
しまった。

 
    県道合流(鉄塔の見える尾根は3本目の尾根)                   屋根の上に5号鉄塔が見える

 法多山の参道と別れ県道に向かうと正面の尾根の上に鉄塔が見えてきた。だがこの鉄塔は目指している送電線の鉄塔ではなく
別ルートの送電線で、尾根も2本目ではなく3本目の尾根だ。
 県道に入り東に向かって行くと左(北)の低い尾根の上に鉄塔が見えていた。あの鉄塔こそが目指す5号鉄塔なので簡単に
分かりそうなものだが中々分からないでいる。今回も上からは探しきれなかったので下から挑戦するのだが。

               
             山本橋の袂を入る                       中電の階段があった

 県道にある山本橋の袂のフェンスに5号鉄塔への標識が付いていた。前回も同じこの道に入ったが標識には気付かなかった。
しかしこれを見てこれなら5号鉄塔には行きつく事ができる、と元気を盛り返した。
前回は斜面になる所から小さな沢を越して道を探した分からなかったので、今回は素直に沢にある土手を溯って行った。
それこそ橋から2・3分も行った所に、中電の点検路でよく見かける黒い樹脂の階段を見つけた。ラッキー!

  
          5号鉄塔                     上への道                    山本橋からの道

 沢から鉄塔の少し下まで続いていた階段を上り、5号鉄塔には橋から7分も掛からず着いてしまった。
上に行く道が鉄塔の対角線上に延びている。点検路の標識は無いが、これはもう行かなければならない。

 
            法多山尊永寺が見えた                      16号鉄塔への標識(上から写す)

 鉄塔からの道もハッキリした道は続き、途中では左(西)に法多山の屋根も見えてきた。
鉄塔から5分ほど行くと東西に延びる踏み跡が濃い道に合流した。その道の真ん中に 「NO16」 とペンキで書かれた標識が
立っている。標識をよく見ると “中部電力株式会社” と印刷されてもいる。
通常見かける点検路標識ではないが、どうやらこれも中電の標識なのだろう。しかしNO16って何だ?
私の行きたいのはNO4なのに・・・・・・

 さてどの道を進もう、東に下る道は論外として、西のNO16への下りの道か、それとも北に延びる登りの道か。
随分迷ったが先ずは上りの道を調べ、駄目だったらNO16の道に行ってみることにした。

  
         木の根を通る道               シダが多くなった                 踏み跡は無い

 シダが多い場所もあったが道の部分ははっきりしていて問題なく歩ける。
次に出合った北に登る道と西にトラバスする道の分岐でまた迷ったが、このまま上に行くと奥の院から離れてしまう。
それならさっき寺の屋根の見えた西へトラバスする方向に行ってみようと歩き出すが、じきに踏み跡が薄くなってしまった。
強引に “これが踏み跡だ” と判断して進んでいったが、遂に踏み跡どころか踏む場所も無くなってしまった。 

      
             下の方には涸れた沢が見えた                            快調な尾根道

 アーァ! 下を見れば水の無い沢が見えていて、正面はそれに注ぐ支流なのだろう抉られた状態になっている。
止めよう。これ以上無理をして帰り道が分からなくなっても困る。と引き返すことにした。
分岐からたった6・7分しか来ていないのに、もう来た道がハッキリしなくなってしまった。強引に踏み跡だと判断して進んだので
帰りに同じ道を歩くのは中々難しかった。何とか分岐点に戻り再度北に続く道を登りだした。

 上に延びる道は明確で良く踏まれているが、すでに奥の院(4号鉄塔)に行く道ではないと諦めていた。だがこれだけしっかり
した道なので、きっと今朝歩いた三ツ峰から奥の院の間の尾根に合流するのだろうと思っていた。


 
               東西の尾根道に合流                           ヌタ場?

 山本橋から40分ほどで東西に延びる尾根道に合流した。合流部には目印のテープもある。
これで一安心だが、この合流部がどこなのか思いだせない。少し歩いていれば知った場所も出てくるだろうと自然に登り傾斜の
東に向かって歩き出した。
チョッと待った! 右に尾根が見えるがあれは何だ。今私は丘陵の一番北の道を奥の院に向かって歩いているつもりだ。
なのに右に尾根が見えると言う事は! 慌てて方位磁石を取り出して向きを調べると東に向いていた。
これでは奥の院ではなく三ツ峰に行ってしまうと慌てて方向転換した。

 この尾根道に合流したときは東西の道だと判断しながら、足は自然に登りの東方向に向いてしまったようだ。
合流部を過ぎても見覚えのある所は出てこない。それよりなにより右(北)側には無いはずの尾根が見えてきてしまった。
と云う事は、今歩いている尾根道は朝歩いた尾根ではなく、その尾根に通じる支尾根なのだろう。
ならこの下りの道は何処に出るのだ。もう分からない。

 奥の院と朝歩いた尾根の縦走路の間は30mほどしかなく、この道がその間で合流することはありえない。かと言って
奥の院から本堂のに向かう道は右が法多山の境内で、左は急な下りで尾根が合流している気配はない。サー困った。
 小笠丘陵にはいたる所に断崖絶壁や崩壊して道があるが、この先も若しかして・・・・
そんな不安が出始めたころ、道は十字に分岐している所に出た。直進する道は今までと同じような道で、左右の道は何か
作業をしたとき出来たような太い踏み跡だ。
一先ず直進してみると道は羊歯に覆われてきた。普段なら気にせず進むのだが、一度不安を感じた気持ちはすぐ折れる。
仕方ないここで戻ろうと引き返すことにした。

 太い踏み跡まで戻り、少し様子見に北の踏み跡入ってみると・・・・・・・
広場状になった所に泥んこ状の水溜りがある。凹みにただ水が溜まっているのではなく、泥を練ったような状態になっている。
若しかしてここはヌタ場? 周りに獣の毛が付いていないか見るがそれらしきものは無い。水溜りの上の石の間には綺麗な
水が溜まっていた。ならここはヌタ場兼水場なのかもしれない。
グズグズしているとイノシシが来る可能性がある。と慌てて元の道に引き返した。

 多分あれはヌタ場だろう。もう一度気分的に余裕があるときに行ってみたいが 一人ではなぁー。

      
           快適な道を戻って                          戻ってきた合流部

 尾根の合流部まで戻り、今日はここまでにして来た道を戻ることにした。
下り坂の快適な道を調子よく下って行くと、見覚えのない開けた場所に出た。アーァまたやっちゃった。快調に歩くのは良いが、
どこかで分岐を見落としてしまったのだろう。開けた先からは車の排気音も聞こえ県道も見えていた。
しかしそこからは斜面が急になっていて直接下る事は出来そうもない。
でも変なんですよね。送電線のNO16点検路も横切っていないのに県道に出るなんて???
地図もない状態でいくら考えても結論は出ない。ともかく無理はせず5号鉄塔への道を探しながら戻ろう。

 しかし5号鉄塔への道は分からなまま尾根道まで戻ってしまった。
どうしてだろう? いくら考えても理解できないが、このまま再度この道を下っても、またあの開けた場所に出てしまいそうだ。
ならここは尾根道を東に上って行けば朝歩いた尾根に合流するだろう。多分。
それも駄目なら再度この合流部から5号鉄塔を目指して下り、それも駄目であの開けた場所に出たら、今度は草付きの部分を
下る手もある。

 丁度時間も12時なので気を落ち着かせるために昼飯にしよう。(まだ切羽詰まった状態ではありませんでした)
その時は気づかなかったが、家に戻りその時写した合流部の写真を見ると、最初に尾根道に合流した写真(2段上の東西の
尾根道に合流)と、開けた場所から戻った合流部の写真(戻ってきた合流部)が違うのに気付いた。
何なんでしょうね?? 合流部を間違えて下ったとしか考えられないが、いくら私だってそんなバカな事をするかしら・・・・・
若しかしてアルコール性健忘症の症状が進んできたのか、それと自分の居場所が分からくなるアルツハイマーか。いやだなー

 
                アー 通行止だ                            見た事がある標識だ

 尾根の道はしっかり踏み込まれていて、これが途中で終わるとは思えない雰囲気だ。途中枝の付いた倒木があったが、それを
避ける巻道もあった。しかしこの道は何処に出るのだろう? 考えられるの三ツ峰が一番濃厚だが・・・・・

エッ! 前方に紐や枝を使って侵入させないようにした柵がある。まさか通行禁止?
近づいてみると柵の向こうには左右に道が走っていて、新しい目印もついていた。今歩いてきた道にも古い目印は時々あったが
新しい物は無かった。ならこの柵は向こう側からの進入禁止の柵ではないか。
一瞬ドキッとした気持ちもこれで随分落ちついた。

 柵を越えて反対側から見ると、この柵は見た事がある気がしてきた。そうだ三ツ峰の三角点にあった大袈裟な柵と同じだ。
ならこの先に三角点があると左に進むと、これも朝見たインドネシアの国旗のように赤と白の標識が目に入った。
更にその向こうには三角点も見えている。

 こうして何処を歩いているか分らなかった “山中徘徊” は無事終わりました。
こうなると朝には興味は無いと思っていた三ツ峰から県道の道に俄然興味が湧いてきた。これは再度5号鉄塔から登らなければ、
その時は目印を付けながら歩こう。そしてヌタ場ももう一度見てみよう。
アーァまた宿題が増えてしまった。ビク石、高根山と連続して作ってしまった宿題だが、どれもが草が伸びる前に行かなければ。
嬉しい悲鳴? イヤイヤこんな事を繰り返しているから新しい山に挑戦できないのだ。

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