9月3日 3回目の入院
自由に歩けない身で入院して一番困りそうなのは便所の事だ。
前回2回の入院で病棟内の配置は分っているが、便所に一番近い病室からでも私の足では歩けそうもない。
と、なると便所のたびに看護師に車椅子で連れて行ってもらわなければならなくなる
夜間や尿意が切羽詰まった時などの事を考えると俺の性分では我慢できない事だ。
幸い2本の杖を使えば5・6mは歩けるので、部屋の中に便所のある個室なら一人で処理が出来そうだ。
だが個室の料金は1泊4,300円。年金暮らしの我家にとっては辛い出費になる。
それでも自分の美学を守るには必要な経費だし、その代り少しでも早く歩けるように歩行訓練を必死に
行い、少しでも早く大部屋に移る努力をしよう。
てな訳で身分不相応な病室に入ったものの、便所が近い事と他人に気を使わないで済むのはメリットだが、
これで毎日4,300円は高すぎる。幸いリハビリは入院の翌日から始まったのでこれを頑張るしかない。
CIDPの治療は前回の入院でグロベニン献血血液5000㏄を5日間点滴をしたので、今回はその続きの
5000㏄をまた5日間で点滴しなければならない。
点滴液1本が50㏄で、これを1時間で体内に入れるので約連続5時間の点滴になる。
なので当然リハビリも便所も点滴装置を引きずりながらやる事になる。
リハビリは下半身の筋トレと歩行訓練だが、まだ杖での歩きは無理なので歩行器を使った訓練だった。
歩行器と言っても街でよく見かける老人が押している乳母車型(?)ではなく、パイプでできた訓練用で
座る場所は無いが全体重を歩行器に預ける事が出来るので案外楽に歩く事が出来た。
歩行器の訓練を2日もやると50mは移動できるようになった。
これがあれば病棟でも自由に便所に行く事が出来ると、早速看護師に歩行器があるかと聞くと、持ってきた
くれた歩行器は、パイプでできている大きくて、高さは私の背より高く、幅も長さも必要以上に長い物だった。
多分歩行器の導入当初は利用者が転倒しないように周りを大きくしたのだろう。
歩行訓練はリハビリ室と病棟内(同一階)で行い、病棟内なら何処でも自由に移動できるようになった。
これなら何時でも大部屋に移れると思ったのだが、それはとんだ勘違いでした。
それは歩行器が余りに大きすぎて大部屋のベットの横に置くと、他の患者の移動に迷惑がかかりそうです。
それでは大部屋に移る事が出来ません。
そこで妻にホームセンターで歩行器の値段を見てくるように頼むと同時に、最近気安く話ができるように
なった年配の看護師に 「もっと小型の歩行器は無いか?」 と聞いてみた。
するとどちらからも良い返事が返ってきて、妻が見てきた歩行器は乳母車がよりもっと簡単な造りだが座る所も
あり10,000円以下であると言う。これなら2日の個室料に過ぎない。
一方看護師からは型は古いが小型の歩行器が物置にあったと言って古い歩行器を持ってきてくれた。
それは20年ほど前の患者が利用していた歩行器で、退院するときに病院に寄付して行った物だった。
パイプは細く小型なので体重の重心を横に掛け過ぎると転ぶ恐れはありそうだが、訓練用と違い一応座る
シートも張ってあるので疲れたら座ればいい。これなら車椅子より小さいので十分大部屋に置く事も可能だ。
勿論その場でその歩行器を借り受けて早速練習を始めた。
しかし練習も何もその他の歩行器を使っているので何の苦労もなく乗りこなす事が出来た。
5日間連続のグロベニン点滴が終ったが、手足の痺れは相変らず変化は表れない。
そんなとき主治医が 「どうやら貴方にはグロベニンは効果がないようですね。それなら次のステロイドの
治療に入りましょう。この治療は日にちが掛かるので、後2か月位は入院してもらう事になります。」
エ~! 後2ヶ月も入院だって?! それじゃぁ部屋代は4,300円✖60日≒26万円になってしまう。
そんな贅沢は出来ない! と早速看護師に大部屋への移動を申し入れました。
それにしても入院早々から歩行器の訓練をしておいて良かった。
結局個室代は11日分で4万8千円で済みました。
自由に歩けない身で入院して一番困りそうなのは便所の事だ。
前回2回の入院で病棟内の配置は分っているが、便所に一番近い病室からでも私の足では歩けそうもない。
と、なると便所のたびに看護師に車椅子で連れて行ってもらわなければならなくなる
夜間や尿意が切羽詰まった時などの事を考えると俺の性分では我慢できない事だ。
幸い2本の杖を使えば5・6mは歩けるので、部屋の中に便所のある個室なら一人で処理が出来そうだ。
だが個室の料金は1泊4,300円。年金暮らしの我家にとっては辛い出費になる。
それでも自分の美学を守るには必要な経費だし、その代り少しでも早く歩けるように歩行訓練を必死に
行い、少しでも早く大部屋に移る努力をしよう。
てな訳で身分不相応な病室に入ったものの、便所が近い事と他人に気を使わないで済むのはメリットだが、
これで毎日4,300円は高すぎる。幸いリハビリは入院の翌日から始まったのでこれを頑張るしかない。
CIDPの治療は前回の入院でグロベニン献血血液5000㏄を5日間点滴をしたので、今回はその続きの
5000㏄をまた5日間で点滴しなければならない。
点滴液1本が50㏄で、これを1時間で体内に入れるので約連続5時間の点滴になる。
なので当然リハビリも便所も点滴装置を引きずりながらやる事になる。
リハビリは下半身の筋トレと歩行訓練だが、まだ杖での歩きは無理なので歩行器を使った訓練だった。
歩行器と言っても街でよく見かける老人が押している乳母車型(?)ではなく、パイプでできた訓練用で
座る場所は無いが全体重を歩行器に預ける事が出来るので案外楽に歩く事が出来た。
歩行器の訓練を2日もやると50mは移動できるようになった。
これがあれば病棟でも自由に便所に行く事が出来ると、早速看護師に歩行器があるかと聞くと、持ってきた
くれた歩行器は、パイプでできている大きくて、高さは私の背より高く、幅も長さも必要以上に長い物だった。
多分歩行器の導入当初は利用者が転倒しないように周りを大きくしたのだろう。
歩行訓練はリハビリ室と病棟内(同一階)で行い、病棟内なら何処でも自由に移動できるようになった。
これなら何時でも大部屋に移れると思ったのだが、それはとんだ勘違いでした。
それは歩行器が余りに大きすぎて大部屋のベットの横に置くと、他の患者の移動に迷惑がかかりそうです。
それでは大部屋に移る事が出来ません。
そこで妻にホームセンターで歩行器の値段を見てくるように頼むと同時に、最近気安く話ができるように
なった年配の看護師に 「もっと小型の歩行器は無いか?」 と聞いてみた。
するとどちらからも良い返事が返ってきて、妻が見てきた歩行器は乳母車がよりもっと簡単な造りだが座る所も
あり10,000円以下であると言う。これなら2日の個室料に過ぎない。
一方看護師からは型は古いが小型の歩行器が物置にあったと言って古い歩行器を持ってきてくれた。
それは20年ほど前の患者が利用していた歩行器で、退院するときに病院に寄付して行った物だった。
パイプは細く小型なので体重の重心を横に掛け過ぎると転ぶ恐れはありそうだが、訓練用と違い一応座る
シートも張ってあるので疲れたら座ればいい。これなら車椅子より小さいので十分大部屋に置く事も可能だ。
勿論その場でその歩行器を借り受けて早速練習を始めた。
しかし練習も何もその他の歩行器を使っているので何の苦労もなく乗りこなす事が出来た。
5日間連続のグロベニン点滴が終ったが、手足の痺れは相変らず変化は表れない。
そんなとき主治医が 「どうやら貴方にはグロベニンは効果がないようですね。それなら次のステロイドの
治療に入りましょう。この治療は日にちが掛かるので、後2か月位は入院してもらう事になります。」
エ~! 後2ヶ月も入院だって?! それじゃぁ部屋代は4,300円✖60日≒26万円になってしまう。
そんな贅沢は出来ない! と早速看護師に大部屋への移動を申し入れました。
それにしても入院早々から歩行器の訓練をしておいて良かった。
結局個室代は11日分で4万8千円で済みました。