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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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ダイラボウから朝鮮岩(罠にかかった獣)

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歩行記録                                                       H30-3-17(土)
歩行時間:8時間35分   休憩時間:1時間40分   延時間:10時間15分
出発時刻:7時20分     到着時刻:17時35分
歩  数: 35、405歩(推定距離24.43km)    GPS距離km
行程表
 中藁科保育園前BS0:45> 農道終点 0:25> ダイラボウ 0:30> 西又峠 1:00> 野田沢峠 0:45> 谷川峠 0:15>
 ロンショウ 0:30> 鞍部の四辻 0:20> 竹林のピーク 0:20> 宇津ノ谷峠 0:25> 蔦の細道峠 1:05>
 444m峰 0:20> 満観峰 1:00> 朝鮮岩 0:45> 犬居橋 0:10> BS

    
               道の駅分岐                                   ホッと一息

  ロンショウを元気よく飛び出し前回道の駅から来た分岐を横に見て急な坂を下りだす。
この坂が急な事は知っているが思っていたより大変に感じる。坂が一段落してホッとしたのも束の間また坂になる。

 
                鞍部の四辻                              昼飯場所

  ロンショウから20分しか下ってないのにやけに疲れて腹が減ってしまった。時間も12時5分前で当然腹もすく頃だ。
四辻の斜面に腰掛けて昼飯を食いだしたが、目の前にある自然林の緑が爽やかに見える。
さっきもこの緑を見てホッとしたが、ここは過去に何回も歩いているの今までは何も感じなかった所だ。
気分を落ち着けゆっくり眺めれば今まで感じなかったものも見えてくる。だから “観歩” なのだと分かっていながら、ただただ
歩いてしまう私です。一応反省はするが一生直らないでしょう。

    
          痩せ尾根                               丸子富士に満観峰

  こういった景色は覚えているのですよね。そして徳願寺尾根の中では一番眺めの良い場所だという事も。

 
       竹林のピーク                              三角点岡部

  ピークまで竹林に覆われている場所の道は、木を伐採してから道が分かり難くなってしまった。
今年はどうかと思って行くと、一昨年とは違い直登する道に変わっていた。ただ道の横には獣除けの電気柵が続いていて、
この柵沿いに歩けば良いので分かりやすい事は分かりやすい。
電気柵の中は伐採した材木に椎茸の菌を植付てあったので、椎茸の盗難除けか。果たしてこれは獣用かそれとも人間用か? 
電気柵は椎茸の榾木置き場が終り下りになっても続いていた。

    
         急 坂                                排気施設が見えた

 道を少し入った所に三角点の岡部がある。ここまでは楽に来れたが、ここからまた急な下りが始まる。
先ず最少はお手並み拝見と植林された中の坂を下り、この程度ならどうと云う事はないと余裕をもって景色を見る事ができる。

    
         急 坂                                 急 坂

  次の坂にはロープがあるので何とかなる。その次の登り返しのロープ場はもっと簡単に通過。
でも坂はまだまだ続きます。
ロープの無い急坂は滑らないように慎重に下ります。

    
         急 坂                                宇津ノ谷峠
 
  ロープというか平たい綱を張ってある所まで来れば宇津ノ谷峠はもうすぐです。このロープ場の上から下を覗き込めば
宇津ノ谷峠が見えています。
宇津ノ谷峠を越した法面には、最近階段が設けられたので上りも下りも楽になってしまった。標識も付いたのでここから
蔦の細道方面に行く人が増えるだろう。

 
             あれは何だ?                         近づいても??

  宇津ノ谷峠の階段を登り農道に出たら、本来なら次の階段を登ってみ行けれが良いのだが、最近の階段の上は放置茶畑に
なっていて “多くして益少なし” の状態なので専ら農道歩きをしています。

  そして今日も農道を排煙施設に向かって歩いているとガサゴソ音がします。
なんだ! と前を見ると石垣の下に何かがある。獣か! と立ち止まって様子を見るが動く気配がない。
更に近づいたが良く分からない。猪にしたら毛皮の色が白すぎる。それは鹿に対しても言えそうだ。一体なんだろう。

 
             立上って                             ジャンプ一閃

  少し近づいても動かないので 「ウワォー」 と声を挙げ見た。すろとムックリ起きだして一気に石垣を登ろうと
ジャンプをしたがあえなく撃沈。農道に横たわってしまった。
一瞬喉の所に白い物が見えたがまさかツキノワグマ? そんな馬鹿な熊の色とも違う。

 
            丸くなっちゃた                               若しかして?

  アラアラ今度は丸くなって頭隠して尻隠さずの状態になっちゃった。でも待てよ、足の1本が蔓にに絡んでしまっている。
そうか蔓から逃れるためにジャンヌをしたりアチ子と飛び回っていたのか、それにしても丈夫な蔓だ。
あの蔓が切れたり外れたりしたらどうなるだろう。こっちに跳びかかってくるだろうか。それは困る。

  獣の向きがこちらを向いた。アレーこれはカモシカかな? 小さな角もあるし、そうして見れば色もカモシカだ。
カモシカと分かり少し落ち着けたので蔓をしっかり見てみた。蔓と思っていた物は蔓ではなくワイヤーだった。
その証拠は途中をジョイント金物でつないである。フウーこれなら切れる事はないだろう。

  少し前の新聞に獣を捕獲するには檻よりくくり罠の方が効果が有ると載っていたがこの事なのだろうか。
しかしこうして現場を見ると賛成できかねる。これで罠に睡眠剤や安楽死する機能があるなら良いが、無ければ死ぬか
足がもぎ取れるまでのた打ち回らなければならない。
罠を外すとしても仕掛けた人は何時見回りに来るのか、獲物が掛かったら無線で知らせが出来るようになっているのか。
更に間違って人間にかかってしまったらどうなるのか。自分で外す事ができるのか疑問ばかり湧いてくる。
これらの事が解決できないなら安易にくくり罠猟を推し進めるの考えものだと思う。

    
          矢張りカモシカだ                       

    
          石垣は登れない

  こうしてみれば完全にカモシカだが、一声の悲鳴も上げずのた打ち回る姿は怖さより可哀想にすらなってきた。
カモシカ天然記念物だから可哀想ではなく、害獣である猪や鹿でもこんな状態を見れば誰もが疑問を感じるでしょう。

  気分は落ち込んできたが何時までもここに居るわけにはいかなので先に進まなければ。
カモシカから離れ農道の隅を、ストックを槍のように構えながら進む私です。

  家に戻ってからもこの事が頭から離れず、カモシカやくくり罠を調べるてみました。
悲鳴を挙げなかったのでカモシカは泣かないと思っていたがどうやら鳴くようです。「カモシカの鳴き声」
また、くくり罠の説明した動画もありましたので参考にしてください。「くくり罠の実演」
私もあのとき何故動画で写さなかったかと反省しました。ピンボケ写真ばかり何枚も写してもしょうがなかったと。
そしてどうしてもあのままにしておくのは忍びないと動物愛護協会にメールしておきました。
果たして動いてくれたかどうか。今時点ナシの礫です。

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