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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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村山古道(一部)3

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歩行記録                                                           H29-9-10(日)
歩行時間:7時間35分   休憩時間:1時間40分   延時間:9時間15分
出発時刻:6時00分     到着時刻:15時15分
歩  数: 26、198歩(推定距離18.59km)    GPS距離13.2km
行程表
 西臼塚駐車場 0:25> 中宮八幡堂 0:20> スカイライン 0:45> スカイライン 0:20> 高鉢遊歩道出合 0:30> 笹垢離
  1:40> 宝永山遊歩道出合 0:25> 富士宮口六合目
 富士宮口六合目 0:07> 宝永山入口 0:08> 遊歩道分岐 0:20> 御殿庭・中 0:20> 御殿庭・下(高鉢遊歩道出合)
 0:25> ガラン沢分岐 0:45> 村山古道分岐 0:10> スカイライン 0:35> スカイライン 0:20> 西臼塚駐車場

                           村山古道(一部)概略図
             

  宮古の方が雲海荘に泊まる手続きをしてから、小屋の前のベンチに座り話をした。
明日は東京経由で宮古へ帰るが吉田口五合目から直通バスで新宿に出ると言う。へ~五合目から東京へ直通バスがあるのか。
確か富士宮口の直通バスは静岡しかなかったと思うが。
別に富士宮口の登山者が増えて欲しいわけではないが、富士山に関しては何かにつけ静岡県側は山梨県より遅れている。
バスもそうだがバス終点の施設なども圧倒的に吉田口の方が整っている。しかも営業期間は長いのだから当然登山者も観光客も
山梨側に流れるだろう。
世界遺産、富士山文化などと声を挙げても、所詮世界遺産の真の目的は客寄せパンダだ。その世界遺産に登録できたのだから、
世界遺産の名前に惹かれて来てくれた人の期待を裏切らないようにして欲しい。

  今日は9月10日で富士山の夏山最終日だ。なので下山者が多いのは分るが、何故か登山者も多かった。
しかもその登山者の格好を見るとベテラン風でなく初心者と思える人が多い。
今時刻は11時だが今から登ってどこまで行くのだろ? 頂上には登るつもりか? 山小屋は開いているのだろうか? 
私が心配性なのかもしれないが、富士山に何度も登ってる私としても気に掛かります。

 
               宝永山への道                                火口はガスっていた

  「いい道を案内してくれて本当にありがとうございました。」 の声を背に11時20分に六合目を出た。
計画は一応須山口を下り、御殿庭下から高鉢遊歩道で村山古道に戻る事にしてあるが、その条件として六合目を12時前に出る
事と、体力に余力がある事を条件とした。その条件に合わなければ新五合目からバスで下る事ができる。
今時間はOKだが体力は? 当然疲れていて山頂に登る元気は無い。
だが、ここから殆ど下りで左程体力を使う所は無さそうなので大丈夫だろうと判断した。

  火口入口へはゆるやかな下り坂なのでのんびり歩ける。だが火口の中はガスっていて見る事は出来ない。
なのに火口入口付近にも火口の中にも結構な人がいる。今日で登山バスが終了なので多いのだろうか。

 
             第2・第3火口の馬の背                              水ヶ塚と二子山分岐

  昼飯は第2火口を見下ろす所で食べようと思っていたが先客がいるようです(上の円)。
オヤ?今まで人の姿を見た事のない第2と第3火口の馬の背の所にも数人の姿が見えます(下の円)。
この道はちょっと面白く、幕岩や双子山から6合目に向かうときは御殿庭の下・中を登るより変化のある道です。

  双子山への分岐の標識の上に “山体観測装置” と書いてあるのは、以前ここに宝永山との間の山体変動を観測装置があった
名残です。これは数年前に撤去されています。
  地面に敷いてあるロープを見て思い出した事がある。以前賢パパさんのブログに
 「宝永山第二火口のロープは、登りの時は目に入らず下山時に初めて気がついた。」 とあったそのロープの事だろう。
なら今日はこのロープが何処まであるか調べてみます。まず開始点は水ヶ塚と双子山の分岐の下からでしたが・・・・

  
         開始点アップ                    当然あります                   まだあります

  上の写真ではロープが判別しにくいのでアップにしました。ここにロープの端がありました。

  更に下がり写真は平に見えますが実際は小石や火山灰がゴロゴロ、ザラザラした一番登りでは苦労する地点です。
今も下から登ってきたパーティーが、ロープの近くを歩いています。このロープは本来道迷い防止の誘導ロープですが、私がここを
登るときは、申し訳ないと思いながらもロープの上を歩く事が多い。何しろこの辺りは1歩登って半歩下がる場所ですので・・・・

 
              ここで終わった                                 白っぽい苔?

  森林限界地に入る所でロープは終っていました。標識には “御殿庭上・三合五勺” とあります。
なのでロープは山体観測装置跡から三合五勺までの間の瓦礫地帯に敷いてありました。この間は下りでは5分程度だが、上りと
なると15分は掛かるでしょう。丁度苦しそうにしながら登ってきた人がいたので、 「頑張って!」 と気楽な調子で声を掛ける私です。

  ロープがここで終わった理由は、林の中に入れば踏み跡は明瞭になり道を見失う事が無いからでしょう。
以前双子山から御殿場口に向っているとき濃霧になってしまった事がある。ロープがある場所はロープを見ながら歩けたので支障は
なかったが、ロープが切れている場所ではかなり怖い思いをした。何しろロープが無いと見えるのは火山灰だけで踏み跡などは皆目
分からなかった。見当を付けたくても何処を見ても同じだし、下りといっても下に直接下れば原生林に入ってしまう。
仕方なくストックで線を引きながら下って、若し次のロープが見つからなければ線を戻ろうと思っていました。
幸いその時は次のロープの開始点を見つけることができたので事なきを得たが、それ以来富士山の霧には注意をしています。

  山岳地帯に行くと木から垂れ下がったいる苔状の物を見るが、これはその苔が地面に落ちたのだろうか。
苔を拾おうとすると地表に根を張っていたが、木に垂れ下がっている時は根は無かったのに、地面に落ちると根を張る必要が
あるのか? 木に垂れ下がった苔とは違う種類の苔なのか? 何度か調べたが名前が分かりません。
この苔は村山古道では見かけないが、ここ御殿庭にはアチコチで見かける。どうやら須山口は火山灰が多く乾燥しているようです。

 
                キノコの群生                                キノコのアップ

  橙色のキノコが群生していた。余り毒々しい色ではないので食べれるのでしょうか?

 
                 御殿庭中                               村山修験者富士山修行場跡

  御殿庭中です。ここも宝永山第3火口への分岐で、ここを行くと旧山体観測装置からの道と合流して双子山方面に行けます。
ここで昼飯にしようと思っていたが、高年男女の団体が食事をしていたのでパス。仕方ないのでその下にある “村山修験者富士山
修行場跡” で昼飯にした。
標識の下に見える木片は村山古道と同じような修験道のお札だったが、聖護院ではなく “那智山青岸渡寺” の熊野修験でした。
熊野古道で修験を積む熊野の山伏が、ここまで来て修行を行う事があるのだろうか。

 
                  キノコ                                       崩壊地

  須山口の道は村山古道に比べザラザラした道が多く風情が少ない、なんて今回初めて思った。
今までこの辺りの道は気に入っていて、海から富士山以外にも何度か歩いている。それなのに今回村山古道を歩いて気が変わって
しまった。苔や花畑は須山口にもあるが村山古道に比べ規模は小さく、更に御殿庭辺りからの直登の道も歩きにくい。
これまで海から富士山に挑戦したいと言う人には、私でも一日で海から六合目に歩ける須山口を進めていたが これからはどうしよう。
古道の趣の多い村山古道を進めるべきなのだろうか。

  この崩壊は2011年起きていて、御殿場市役所の嘱託の方がロープを設置したあと通っていた。
その時の話では、この崩壊は雨ではなく雪の影響だと聞いた覚えがあります。

 
                  御殿庭・下                                水ヶ塚・高鉢分岐

  今日はやけに人に会う。いつもここを歩く時は多くても数人に会うだけだったが、今日は何組かに会っている。
紅葉には早いし水ヶ塚の駐車場はお金を取られるし、何のメリットがあるのだろう? 
御殿庭下では水ヶ塚ではなく双子山に抜ける人にも会った。そこで気が付きました。そうだキノコ採りに来ている人もいるのだと。
一昨年の9月中旬に仲間と三辻や双子山を歩いた時、出会ったキノコ採りの人に食用になる “イグチタケ” なる物を教えてもらい
大分取った。だが家に持って帰ると妻は 「ヌメヌメしていて触るのも気色が悪い」 と言い出し料理をしてくれなかった。
そんなキノコ採りを兼ねた人も歩いているのでしょう。

  高鉢遊歩道の分岐は御殿庭・下からと思っていたが、実際はそこから水ヶ塚方面に2・3分下がった所にあった。
サーここからは初めて歩く道だが、何を見る事ができるか楽しみです。

         
                キノコ                           徐々に感じが良くなってきた。

  最初は須山口と代わり映えのしない道だったが、徐々に道は細くなりザラザラした道からしっとりした道になってきた。
しかも緩い下り坂で歩きも快適になる。地形図を見ると、これから行くガラン沢分岐まではこんな具合に下りが続き、ガラン沢を
越すと等高線を横に行くようになっている。途中に幾つかの凹みがあるので沢を越すのだろうが水の無い事を願う。

 
              濃い緑の草                                 ガラン沢分岐

  目にも鮮やかな緑の斜面が広がっていた。そこには細い10cmか20㎝の草が密集していた。いい感じだ。
沢らしい所は無いままガラン沢分岐に着いた。ここを下ると富士山スカイラインの登山区間が始まる旧料金所跡に行くようだ。
それならここを下れば全て新しい道になると一瞬思ったが、料金所から西臼塚まで車道を歩かなければならない事に気が付いて
止めにしました。一見したところでは料金所への道の方が歩かれているように見えたが、果たしてどうでしょう。

 
               一つ目の沢越え                                 二つ目の沢越え

  沢と云ってもこの程度でどうと云う事はありません。
  二つ目の沢にはこんな注意書きもあったが全然支障はありません。
沢への上り下りはあるものの、道は殆ど緩やかで申し分はない。林の中の木は疎らで草原が主になっています。
今にも鹿がピョンと飛び出して来そうな雰囲気の場所です。

     
             盃 形                                                玉杯形

  次々現れる茸の中に、村山古道で見た “玉杯” 状のキノコには、大型の物と小型の物があった。
これを見てまたも妄想的歴史観が蠢いて来た。最初に土器を焼き始めた縄文人は、飲み食いするための土器を造るとき茸を
モデルにしたのではないか。小型のキノコは盃になり、大型のキノコは火炎土器になった。なんてね。

 
                  キノコ                                キノコ(若しかして舞茸?)

  何とも柔らかそうなお菓子にも見えるキノコです。白いキノコには毒が多いらしいが、このキノコはどうでしょう。
ワァー! 立派なキノコだ。倒木に付いたキノコの襞はまるでカーテンやスカートの裾のようにも見える。
そう云えば宮古の方がこんな話をしてくれた。
 「マイタケ(舞茸)の名前の謂れはキノコの形状からきたのではなく、マイタケを見つけた人が喜んで舞いたくなるからきている。」
フーンそうかな? と思ったが
 「私も初めて5kgのマイタケを見つけた時は、嬉しくて嬉しくてニヤニヤしまった。もうこれで満足と家に向かっていると、今度は
3kgのマイタケも見つけた。そうなるとニヤニヤどころか本当に踊りたくなり、舞うように家に帰った。」 そうです。更に
 「丁度大きい風呂敷を持っていったので、大事に包んで帰ったが決して大風呂敷な話じゃない。」 なんて。

 で、話は戻って写真のキノコはマイタケですかね? 道の近くだったのでマイタケなら既に取られているかな。
この辺りは木が少なく草地なので奥の方のキノコが見えている。キノコ採りの人はこのキノコに誘われて奥に、奥にと行き
迷子になる人もいるようだ。これも宮古の方の話だが
 「山スキーでコースを間違えても今はスマホの軌跡を見れば100%戻る事ができる。」 とか。
便利になったものですね。でも私は使いません。

 
               三つ目の沢越え                                  蕗か?

  三つ目の沢が一番大きく、一部には水も残っていた。そこの標識に高鉢駐車場まで35分と書いてある。確か村山古道の上りで
この道に出合った所の標識には20分と書いてあった。それならその出合までは15分ぐらいで着くのだろう。

  草原の少し奥に蕗に似た葉の植物が纏まって生えている。だが蕗としたら大きすぎるので多分蕗ではないだろう。
よく見れば黄色の花も咲いているので、朝見たオタカラコウなのかもしれないが葉が違うようにも見える。
近づいて確認する元気はもう無くなっていました。

                  
                   双子のキノコ                             双子の木

  別に意味はありません。

 
                 村山古道出合                           スカイライン合流(登山区間)

  須山口御殿庭下の標識には高鉢Pまで90分とあり、ここ村山古道出合の標識は高鉢Pまで20分とある。なら御殿庭下から出合
までは70分という事になる。そして私が歩いた時間は何と標識通りの70分だった。
気持のよい道が続き、写真を撮りながら快調に歩いていると思っていた。なのに標識通りの歩行時間とは遅くなったものです。
それにしても今日歩いたコースは素晴らしかった。また歩きたいが紅葉の時季はどうだろう。杉や桧は皆無だったのでそれなりの
紅葉を見る事ができそうだ。
コースは今回と同じでも良いが朝が早いのが玉に瑕で、朝遅くすればゴールが暗くなってしまう。それならスタートを西臼塚Pから
高鉢Pにしたらどうだ。苔ワールドは体験できなくなるが、西臼塚Pから2時間でこの出合まで来たのが、高鉢Pからなら30分で
来る事ができる。帰りも40分は短縮できるので合計で2時間は短縮できる計算になる。
これなら高鉢Pを8時に出ても3時過ぎにはゴールができそうだ。それに遅くなりそうなら宝永山遊歩道から新六合目に行かず
遊歩道で宝永山に抜ければもっと短縮で来る。
時季は・・・・10月の10日前後はどうかな、紅葉も花も時の運だから外れても仕方ない。ヨシこの辺りの必ず来よう。

  そんな事を考えながら歩いていると苦も無く最初のスカイラインに合流した。

                    
                      キノコ                               キノコ

  登りでは気づかなかったキノコを見つけたがヌメヌメして綺麗を通り越して気持ち悪かった。
次のキノコはヌメヌメしたキノコが枯れ始め乾燥してしまったようにも見えた。

 
              スカイライン合流                                  車道を下る

  2本目のスカイラインに合流してハタと考えた。地形図を見ると村山古道を歩いてPに行くより、スカイラインを下った方が
距離が短い。それに朝歩いたPから村山古道入口までの林道は緩いとはいえ下り坂だった。という事は帰りは上りになる。
しかし車道を歩くと中宮八幡堂に行く事は出来ないが・・・・・
しばし考えたが短距離でしかも下りの魅力には敵わず、スカイラインを下ることにしました。
幸い車も下る車が多く、登りの車は少なかったので助かりました。

 
           西臼塚P上入口                                    ガラガラの駐車場

  西臼塚Pの入口は上にもあったが車は入れないようになっていた。朝も少なかった車はさらに減っていた。
楽しいコースだったがこれからが大変だ。富士宮の国道は渋滞しているだろうし、新東名に入れば入るで眠気が心配です。
私が 「駅からハイク」 が好きな理由はこんなところにあります。

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