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Channel: はぐれ遍路のひとりごと
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家から静岡空港一周

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歩行記録   H28-9-16(金)
歩行時間:6時間05分   休憩時間:1時間40分   延時間:7時間45分
出発時刻:7時30分     到着時刻:15時15分
歩  数: 32、929歩(推定距離23.4km)    GPS距離25.6km
行程表
 自宅 1:00> 八兵衛碑 0:30> 東展望台 0:55> 展望地 0:10> 坂口神社 0:35> 石雲院 0:10> 静岡空港
 1:40> 八兵衛碑 1:05> 自宅



 台風の影響で天候がハッキリしないので、今日は家から歩いていける静岡空港の一周ウォークに行ってきました。
出がけにパラパラっときた雨もそれだけで済んだが、風が無く蒸し暑くなりそうな朝です。

 自宅からの一周ウォークの起点になる紀ノ国屋八兵衛碑までは丁度1時間。GPSの距離はジャスト5kmでした。
なのに万歩計の距離は4.5kmと1割がた少ない。これは最近低山歩きが多いので、歩幅を低山用に合わせてあるからだろう。

 
               船木の八兵衛さん                             焼却場の跡の建物

 八兵衛さんについては何度も紹介しているので今回は省略するが、殆どの八兵衛碑が大井川左岸にあるのにたいし、この船木の
八兵衛碑は大井川右(西)岸にある珍しいものです。
更に石碑の横には八兵衛さんの 「和讃」 の碑まで建っているのはここだけです。

   和   讃
一番  紀の国の 川中島の 八兵衛さん ここにまつって 拝む人●
二番  山は八つ 谷に九つ 身は一つ 我が行く先は ●の里
三番  みな人の 悪き病を 救わんと 誓いの船に のるぞうれしき
四番  紀の国は 遠き渡りと 聞きぬれど 祈れば近い お恵みぞある
五番  有難や 川中島の 八兵衛さん 皆お恵に すがらぬわなし
六番  ゆききする 人も休みて 拝むべし 誰へだてなく 救いたまれば

 八番まであるのだが石碑の彫が浅く、しかも白っぽい石のため光が反射して読み切れなかった。
この和讃を地元の人はどう唱えるのだろうか、一度は聞いてみたいがその機会はない。

 八兵衛碑から道は細くなり牧之原台地への上りになる。途中に富士山や大崩山塊の見える場所があるのだが、今日は富士山の
姿は見えず、大崩山塊もぼやけた感じで写真を写す気にもならない。
台地の中腹の茶畑に出ると、昨年までは煙突の建っていた焼却場があったのだが、今は煙突も撤去され新しい建物が建っていた。
何の設備だろうと、牧之原市のHPで調べたが分からなかった。

  
                 ハイキングコース案内板                           離陸した飛行機

 東展望台への道に合流し飛行機進入灯開始地点を過ぎた所に、空港ができた時に建てたハイキングコース案内板がある。
そこに 「武田徳川古戦場道」 と書いてあるのは、この道を辿れば北には 「諏訪原城址」 、南には 「小山城址」 があるからだろう。
二つの城は、何れも今川氏滅亡後に駿河に侵略した武田氏により築城され、大井川西方の防衛ラインを形成し、更には高天神城
攻略の為の拠点となっていた。
そのため二つの城の行き来は頻繁に行われていたと思われるが、果たして起伏の多いこの台地の上を行き来したかは定かでない。

 高天神城を攻略した武田氏だが、長篠の戦で織田・徳川連合軍に破れ、勢いに乗った徳川に諏訪原城も攻め落とされてしまった。
諏訪原城落城後は小山城は高天神城への補給路の要となったが、多勢に無勢な高天神城は落城してしまう。
その翌年、甲州征伐のため駿河・甲斐に向け出陣した徳川家康の攻撃を受け、小山城はあっけなく落城してしまった。

 マー台地の上で徳川・武田の戦が繰り広げられたかは分からないが、諏訪原城が攻撃されたときは小山城から援軍が向かった
可能性はある。なので “武田徳川古戦場道” の表記もあながち間違いではないだろう。
ただこの案内板に、小山城や諏訪原城の名前が無いと “武田徳川古戦場” と云われてもピンとこない人が多いだろう。


 離陸する飛行機の爆音がしてきたので、慌ててシャッターを押して何とか間に合った。何しろこの空港は発着回数が少ないので
チャンスを逃してはならない。
 東展望台からは離着陸する飛行機を真下から眺める事が出来るが、それだけでは面白くないと思うのか、慣れた人は展望台の
手前の、最初にガードレールに出合う所でカメラを構える人が多い。
そこは真下ではないので飛行機の側面も見え変化のある写真が撮れるのだろう。

 
           東展望台(東展望台の場所)                               空見石

 どんより曇った日で展望台には誰も居なかった。それもそうだろう今離陸した飛行機があったばかりなので次は当分来ないだろう。
飛行機の時刻表を見れば案の定さっき離陸した飛行機は9時発の福岡行きで、次は11時5分に到着する便まではない。
とても待っているわけには行かないので早々に出発した。

 真ん中に穴の開いたオブジェは 「空見石」 と云って、案内板には 「額縁で景色を切り取ると、ものが大きく見えたり景色に奥行きが
出たように感じます。空見石の穴を覗いて、飛行機を見て見ましょう。」 とあった。

  
        下り道から進入灯                   猪の罠                     雑草の中の案内板

 東展望台を下り始めるとハイキングコースは林の中の道に入るのだが、そこの標識を見落として農道を下ってしまった。
たまには農道も良いかとそのまま下って行くと、途中から飛行機の進入灯が見えたり、猪の罠もあった。
農道は林の中の道より距離は長いが歩き易いので下りには向いているかもしれない。
下側の案内板を見落とさない様に下って行くと、有りました、。有りました雑草の中に標識が。
でもその先は入る気にはならない程の雑草が・・・・・・ 上の入口を見落として良かったなぁー。

  
          空の道へ?                    分岐点                     まんさくコース入口

 千頭ヶ谷池の堤防の上を渡った所に 「空の道へ」 と書かれた標識があったが、前からあったのだろうか覚えがない。
ここのハイキングコースは 「空の道ハイキングコース」 の一部だが “空の道へ” とはハイキングコースを指しているのか場所を指して
いるのか不明だ。
ここを指示通り右折すると 「千頭ヶ谷ビオトープ」 になるが、そこの案内板には遊歩道の “まんさく” と “竹林” コースの案内図は
あるものの展望台への道は描かれていない。
でも大丈夫です、どちらのコースを行っても上に行けば展望台へ着く事が出来ます。
今日はまんさくコースを歩く事にする。今の時季は竹林コースは湿って雑草が生い茂り、ビオトープは蛇が出そうで嫌だったので。
まんさくコースの入口も少し雑草が伸びていたが、これくらいなら何と云う事はない。だが入った途端蜘蛛の巣に襲われたのには
閉口したが、それも階段を上る10m位で済んだ。

  

 矢張り季節は秋ですね。名も分からず食べれそうもないキノコが沢山生えていた。

  
    撮影スポットへの標識                      草が茫々だった                      蕨もある

 まんさくコースと竹林コースが合流した所に 「撮影スポットへ10分」 の案内があった。ビオトープの案内図には書かれていなかったが、
ここを上に登れば坂口神社上の展望台に着く。
 案内板から5分ほどで尾根の草原に着いたのだが、何と!何と! その草原は草が茫々!。
ここから展望台までは巾20m位の草原が100mほどの歩き易い道だったのに。
本来の道は尾根の天頂部にあるので先ずは一番高い所を進もうとしたのだが、背丈ほどある草に阻まれ容易には進む事が出来ない。
一度入口に戻り踏み跡を確認すると、踏み跡とまではいかないが草が踏まれて倒れている場所がある。
きっと誰かがここを歩いてのだと踏み跡を辿るが、じきに踏み跡は無くなり次の踏み跡を探すことになる。
腕まくりしていた手はススキの葉等で薄く切られたり、蜘蛛の巣が顔にかかってくる。
まさかここでこんな目に合うとは思っていなかったが、救いは途中に蕨が生えていた事だが、狂い咲きだろうと採らなかった。

 
          行っても行っても草が茫々                       やっと展望台(撮影スポット・富士見の丘)

 本来草原の入口から展望台まで5分も掛からない所だが、行っても行っても雑草林は続く。
高台に道があると分かっているのだが何故か草は下る方向に倒れている。時折強引に高台に向きを変えたりしながら進んでいると
 「ガサ ダッダッダッダー」 何か分からないが音がして、上に向かって草が揺れ出した。
何の動物か分からなかったが、さっき猪の罠もあった事だし、きっと猪が走って逃げたのだろう。
それにしても良かった。もし猪がこっちに逃げてきたら鉢合わせになっていた。など思ったが、猪もこっちの音で逃げたのだから
音のした方に逃げてくるわけはないと、まだまだ余裕はあった。

 草を押しのけて進んでいくと蔓性の草が膝辺りに纏い付き進むに進めなくなる。そんな時は手で太腿を持ち上げて蔓を跨ぐようにして
進むのだが結構疲れてしまった。

 草原の入口から20分掛かってやっと展望台のベンチに到着。普通なら5分も掛からない所なのにとんだアルバイトだった。

 
          本来なら歩きやすい道                          こんな感じで見えます

 この草原は本来なら上の写真のように歩きやすい所で、ここから見る富士山や飛行機も静岡空港一番のビュースポットだと
思っています。なので是非このコースを歩いてもらいたかったが、こんな調子では気楽に歩けない。
かく言う私もこの時期に再度ここを歩く気にはなりません。ここを歩くなら11月から3月までが適期だろう。

  
          蕨を採った                 坂口神社の階段                   空の道の案内板

この草原は狂い咲にしては蕨が多すぎるので、きっと初夏に草刈りをして、その後に再度生えてきた蕨なのだろう。
蕨が勿体ないので途中から採り始めたがベンチに置き忘れてきてしまった。

 坂口神社の急な気段を下り細い車道に出ると “空の道” の標識が建っていた。
行先が撮影スポットになっているがその先は書いてない。ビオトープに続いているのか、それとも撮影スポットから引き返すのか
分からない。
そこで “空の道” で検索してみると地元坂部地区公式HPに 「静岡空港 “空の道” ウォーキングコース」 として撮影スポット(展望台)
からビオト-プへの山道が紹介されていた。
それならせめて道周辺だけは除草してほしいな。

 更にヒットしたのは 「「空の道」25日一般開放 離着陸間近に 静岡空港」 の記事だった。
 「空の道は空港ターミナルビル東側の石雲院展望デッキ付近からさらに東の 「富士見の丘」 までの約1キロ。
日ごろは立ち入り禁止で、空港周囲部を管理するために使っている。
一方、散策できるよう2015年度に案内板や柵などを設け、イベント開催時に開放。写真愛好家らが訪れている。
 富士見の丘は滑走路の離着陸ポイントに近く、より迫力ある形で楽しめる。ただ、丘へ向かうには階段を上っていく必要がある。」

 この記事では今まで坂口神社上展望地とか撮影スポットなどと呼んでいた場所を 「富士見の丘」 と呼んでいる。
なら私もこれからはこの場所を “富士見の丘” と呼ぼうともうが、現地の標識を何とかしないと混乱するばかりだろう。
このイベントに合わせて富士見の丘の草原を除草してくれるなら。一度は “空港管理道路” を歩いてみたい気がする。

                                                          つづく 

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