歩行記録 H28-4-23(土)
歩行時間:11時間05分 休憩時間:1時間35分 延時間:12時間40分
出発時刻:6時20分 到着時刻:19時00分
歩 数: 43、104歩(推定距離30.6km) GPS距離22.0km
行程表
妙立寺登山道入口 0:30> 梶原山 0:20> 帆掛山 0:25> 柏尾峠 2:25> 高山 1:15> 帆掛山 0:10> 穂積神社
0:50> 薬師岳 0:15> 文珠岳 0:40> 若山分岐 1:05> 見晴 0:50> 桜峠 0:35> 福成神社 0:55> 農道出合
0:30> 賎機山 0:20> 赤鳥居
ミツマタか縦走か悩んでしまった
梶原山・竜爪山・賎機山縦走路概略図(標高は参考値)
鉄塔上部は霧の中 則沢分岐(ミツマタの群落地へ)
文殊岳で昼飯を食べている時は霧も晴れていたので、予定通りミツマタの群生地を見て則沢に下ろうと思っていた。
だが下り始めるとまたもやガスは濃くなり霧雨になってきた。
さてこれから先はどうしようと悩みながら下っているうちに群生地への分岐に着いてしまった。
さーどうしよう、ミツマタの群落を確認すべきか、それとも別の道を下るか。
別の道と言ってもここからでは自然歩道を歩いて若山経由で牛妻集落に下るか、それとも桜峠方面に行くしかない。
そう云えば神社の所で若者に 「賎機山まで縦走する」 と恰好のいいことを言ってしまった。
それにミツマタは既に盛りを過ぎているらしいし、この霧では群生地の全体を見る事はできない。それに知らない道だし・・・・・と
否定的な事ばかり頭に浮かぶ。
もう一方の賎機山への縦走も昨年は途中で日没敗退をしているし、今日だって昨年と殆ど同じようなペースだから日没になるのは
確実だ。しかし今日は昨年に懲りてヘッドランプを持参しているので、その点は何とかなる。
それより去年は文殊からの長い下りで膝が痛くなってしまい苦労をしたが、今年は今時点では大丈夫だ。
時間は文殊岳を下り始めた時間が昨年は1時10分だったが、今年は1時丁度と10分早くなっている。
こうなれば去年のリベンジをやれと云っているようなものだ。そう思うと力が湧いてきた感じもする。
ミツマタは来年に回せばよい。今日は梶原山・竜爪・賎機山の縦走に挑戦しよう。
若山(東海自然歩道)分岐 一層暗くなってきた
若山(自然歩道)への分岐を過ぎると道は細くなり傾斜を増す。林の外はまだ明るいが林の中に入ると暗くなる。
流石こんな陽気なのでこの道を歩く登山者いなく文殊からの一人旅は続く。
ミツマタ(三椏) ミツマタ(三椏)
この縦走路の途中にも規模は小さいがミツマタの群落地があり、まだまだ花は咲いていた。
しゃがんで写すのが大変になってきたので、カメラを適当に花の下に構えて撮っていると、後ろで “ガサガサ” と音がした。
“ビクッ” として振り返るとカメラを持った男性が立っていた。フ~びっくりした。
話を聞くと地元の人で散歩がてらに来たのだという。散歩か~ こっちは昨年のリベンジをするべき必死なのに随分違うものだ。
それにしても今年は若山分岐からの道が厳しく感じてならない。こんなに急で細かったかな? と考えて見たがもう分からない。
何は兎も角雨が霧雨で良かった。こんな所を傘を差しながら下るのは、危ないし時間も掛かってしまっただろう。
ケルン 新しい林道 遊歩道だって
低山の目印はリボンやテープが殆どでケルンには余りお目にかかれない。このケルンも大した物ではないだろうが、上に置かれた
石が人が座っているように見えたので写しておいた。
新しい林道を造成している現場に着いた。林の中では気がつかなかったが、いつの間にか霧は晴れ霧雨も止んでいた。
この工事現場に初めて来た一昨年は、工事中の林道はここで終わっていて先を工事中だった。
それが昨年は舗装こそされていなかったが赤土の林道が上に延びていた。そして今年は舗装された林道が上に延びてはいる。
まだガードレールなどの付帯工事が終わっていないのか通行禁止のままだったが。
それにしても3年経っても完成しない林道で、採算は取れるのだろうか。林道などでなく大型ドローンのような物で搬出できれば
自然破壊をしないで済むと思うが。
登山道の出入口には 「遊歩道出入り口」 の標識を建ててくれてあるので迷わないで済む。
高山の上でやっている太陽光工事の現場も、上と下に標識があれば助かるのだが。
昨年ここに来た時は、これとは違う標識が立木に張ってあって、そこには 「東海自然歩道」 と書いてあった。
それを見て 昨年のブログ には “東海自然歩道はもっと上だと” 書いたが、今年はそれを見たかどうか、同じ歩道でも “遊歩道” に
変わっていた。(でも遊歩道もな~)
だが昨年これもいちゃもんを付けた行先の地名は相変わらず “しづおか” のままだった。せめて “桜峠” とか “鯨ヶ池” にすれば
と書いたが、そのままなのを見ると矢張りこのブログは見ていないかったのだ。(当然な事だが)
安倍川を渡る新東名 お茶摘み
林道から入った山道の先に見晴らし良い場所がある。昨年は膝が痛くて座り込んでしまった所だが、今年はウーン!
正直に言うと右膝の外側が少し痛くなってきている。竜爪の文殊岳から始まる長い下りが影響しているの間違いないが、まだ先は
長い。何とかもってほしいのだが。
お茶摘みをしていた。と言っていいのだろうか? 機械を使ったお茶摘みは摘むのではなく刈るのだからお茶狩りか?
道に刈り取った茶葉が置いてあるが、この程度なら私も農家の人もどうと云う事はない。しかし刈り取った茶葉や茶摘みの道具が道
一杯に広がった所を歩くのはお互いに気を使う。今日も 「儲かりますねー」 と声を掛けたら 「歩きづらくて悪いねー」 と返ってきた。
新東名上から 新東名上から
今日3ヶ所目の難所の新東名に着いた。ここは樹木が伐採され眺めはいいのだが私の苦手な階段がある。
マー下の写真を見てください。
新東名の階段
下の段が見えにくい程の急な階段で、しかもその段差が半端ではない。私のように短足な者は一苦労も二苦労もしてしまい
疲れが倍加してしまう。最初にここに来たのは竜爪に向かう登りだったが、強い日差しもあってバテバテになってしまった。
その為この階段が一遍で嫌いになってしまった。
下りだって大変で、余りに急で高い階段のため、手摺に掴まりながらでないと怖くなる。その手摺に茨が巻き付いていたりすると
更に腹も立ってくる。NEXCO中日本の設計者は一度竜爪の階段を見に行くべきだ。
新東名の階段 新東名
下りの時だってしっかり登りの階段がある。泣くに泣けないがこの階段を登りきれば桜峠すぐ近くにある。我慢、我慢!
どうですか、これが新東名を挟んだ対岸から今下ってきた場所です。あの上まで真っすぐ階段を上り下りをするのですよ。
NEXCO中日本には斜めに階段を付ける発想はないのかな?
桜峠の茶畑 桜峠の茶畑
桜峠に3時50分着。新東名の階段をブツブツ言いながら下ったので、罰が当たったのか右膝の外側が痛くなってきた。
去年は若山の下りで膝が痛くなったが、桜峠を過ぎてから痛みは大分治まった。それが今年は若山の下りで痛くならなかったので
助かったと思っていたが、ここに来て痛くなってきた。
平らな所や上りでは痛まないのに、下りになると千枚通しで差すように痛みがくる。それでもここからは下り一方の道ではなく
上り下りの続く道なので何とかなるだろう。
沼津アルプスや静焼アルプスを歩いても足に痛みが来ないのに、ここでは2年連続痛みが起きた。
その理由は簡単明瞭で、私の足には連続した下りが長過ぎるのだ。
1041mの文殊岳から240m下って800mの若山(東海自然歩道)分岐の下りは序の口で、分岐から更に次の桜峠まで700mを
一気に下るので、合わせれば950mを下る事になる。
それでは70年以上も使い込んで脆くなってきている足腰は、痛くなって当然とも思う。
そんな泣き言を云っていても始まらない。先を急ごう。
街が見えて来た 福成神社
桜峠を過ぎると茶畑の中の道が多くなり傾斜も緩く、時間させあれば気持ち良く歩ける道だ。だが今はそんな事を言っている時では
ない。明るいうちに少しでも先に進もうと今日一番の速さで歩いた。ただ下りになるとそのスピードは極端に遅くなるが。
日本平や静岡の街並みが見えてくれば賎機山稜の福成神社は近い。
写真で見ると明るく見えるが実際はもっと暗く、自分以外に動く物があればドキとしてしまいそうだった。
帆掛山が見えた 畑総記念碑
朝歩いた梶原山と帆掛山が見えてきた。2本目の尾根の最初の頂が梶原山で、三つ目の頂が帆掛山だろうか。
こうして見ると案外近い所に見えるのが寂しい。足を痛くしてまで歩いているのにあれしか離れていないのかと・・・・
でもこの縦走路は入口と出口は狭いが、奥が深いのと高低差があるので私には少々荷が重すぎるようだ。
去年は畑総の記念碑がある所で縦走を止め農道を下ったが、さて今年はどうしよう。去年ここに着いたのが5時40分だったが
今年は5時30分で10分早い。更に去年は4月18日に歩いたが今年はそれより5日遅いで、それだけ日没も遅くなっている。
それに決定的な事は今年はヘッドランプを持っていることで、これがあれば途中で暗くなっても恐れる事は無い。
これで止めたら私にはここの縦走は永久に出来ないだろう。言うなればこれが最後のチャンスなのだ。もう行くしかない。
まだあれを越さなければならない 先は長そうだ
意を決して農道と別れ山道に入ると、前方に三角点のある一本松の頂が見えてきた。フーと溜息がでるが実際歩くとそれ程でもなく
着く事ができた。更に先が見える所では賎機山稜の先端まで見えていた。ゴールはあの最先端だからまだ大分ある。
もうこうなれば先は見えない方がいい。
賎機山 賎機山からの夜景
6時30分にランプを点灯した。まだ点けなくても何とかなるが、明かりをつけていれば猪除けになるのではと考えた。
猪や鹿の出現する時間は朝方と夕方が多いと聞いた事がある。明るい時に遠くからなら見てみたいが、こんな暗くなってから
遭遇するのは願い下げだ。果たして効果が有るのか無いのか分からないが、点けないよりはいいだろう。
ランプを点けてほんの5分も歩いて着いた賎機山には、街灯が辺りを照らしていた。こんな事ならランプを点けなければ良かった
と思ったがもう遅い。
朝方ランプを点けて山道を歩くのは抵抗ないが、夕方こんな低い山をランプを点けて歩くはどうだろう?
歩きが趣味でない人がこんな私を見たら、“何をしているのだ” と訝しく感じるのではないかな。
と、ランプを消して下りだしたが街灯の明かりが届かなくなると、もう真っ暗で歩く事ができない。
慌てて仕舞ったばかりのランプを取り出して装着する始末でした。
万物尊愛 赤鳥居
最後のピークの賎機山に着いて気が緩んだのか、足の痛みが増して真っすぐ歩けなくなってしまった。体を横にして痛い左足を
前にすれば痛みは和らぐようだったのでズートその態勢で下って行った。何とも格好が悪く他人には見せれないな。
おかげで10分もあれば下れるだろうここを、倍の20分も掛かり何とか到着出来た。時間は7時丁度だった。
鳥居の横の交番の明かりを利用してメモを取っていると雨がポツポツ落ちてきた。今度は霧雨ではなく完全な雨だ。
これでは駅まで歩くのは嫌だと近くのバス停に行くと、さすが県都だけの事はあり、待つ間もなくバスが来た。
結局霧や霧雨の湿った1日になってしまったが、傘を使う事がなく済んだのはラッキーだった。
もうこんなきつい縦走はこれが最後にしたいが、今日は前回のリベンジも果たせたので静岡駅での乾杯は格別美味しかった。
歩行時間:11時間05分 休憩時間:1時間35分 延時間:12時間40分
出発時刻:6時20分 到着時刻:19時00分
歩 数: 43、104歩(推定距離30.6km) GPS距離22.0km
行程表
妙立寺登山道入口 0:30> 梶原山 0:20> 帆掛山 0:25> 柏尾峠 2:25> 高山 1:15> 帆掛山 0:10> 穂積神社
0:50> 薬師岳 0:15> 文珠岳 0:40> 若山分岐 1:05> 見晴 0:50> 桜峠 0:35> 福成神社 0:55> 農道出合
0:30> 賎機山 0:20> 赤鳥居
ミツマタか縦走か悩んでしまった
梶原山・竜爪山・賎機山縦走路概略図(標高は参考値)
鉄塔上部は霧の中 則沢分岐(ミツマタの群落地へ)
文殊岳で昼飯を食べている時は霧も晴れていたので、予定通りミツマタの群生地を見て則沢に下ろうと思っていた。
だが下り始めるとまたもやガスは濃くなり霧雨になってきた。
さてこれから先はどうしようと悩みながら下っているうちに群生地への分岐に着いてしまった。
さーどうしよう、ミツマタの群落を確認すべきか、それとも別の道を下るか。
別の道と言ってもここからでは自然歩道を歩いて若山経由で牛妻集落に下るか、それとも桜峠方面に行くしかない。
そう云えば神社の所で若者に 「賎機山まで縦走する」 と恰好のいいことを言ってしまった。
それにミツマタは既に盛りを過ぎているらしいし、この霧では群生地の全体を見る事はできない。それに知らない道だし・・・・・と
否定的な事ばかり頭に浮かぶ。
もう一方の賎機山への縦走も昨年は途中で日没敗退をしているし、今日だって昨年と殆ど同じようなペースだから日没になるのは
確実だ。しかし今日は昨年に懲りてヘッドランプを持参しているので、その点は何とかなる。
それより去年は文殊からの長い下りで膝が痛くなってしまい苦労をしたが、今年は今時点では大丈夫だ。
時間は文殊岳を下り始めた時間が昨年は1時10分だったが、今年は1時丁度と10分早くなっている。
こうなれば去年のリベンジをやれと云っているようなものだ。そう思うと力が湧いてきた感じもする。
ミツマタは来年に回せばよい。今日は梶原山・竜爪・賎機山の縦走に挑戦しよう。
若山(東海自然歩道)分岐 一層暗くなってきた
若山(自然歩道)への分岐を過ぎると道は細くなり傾斜を増す。林の外はまだ明るいが林の中に入ると暗くなる。
流石こんな陽気なのでこの道を歩く登山者いなく文殊からの一人旅は続く。
ミツマタ(三椏) ミツマタ(三椏)
この縦走路の途中にも規模は小さいがミツマタの群落地があり、まだまだ花は咲いていた。
しゃがんで写すのが大変になってきたので、カメラを適当に花の下に構えて撮っていると、後ろで “ガサガサ” と音がした。
“ビクッ” として振り返るとカメラを持った男性が立っていた。フ~びっくりした。
話を聞くと地元の人で散歩がてらに来たのだという。散歩か~ こっちは昨年のリベンジをするべき必死なのに随分違うものだ。
それにしても今年は若山分岐からの道が厳しく感じてならない。こんなに急で細かったかな? と考えて見たがもう分からない。
何は兎も角雨が霧雨で良かった。こんな所を傘を差しながら下るのは、危ないし時間も掛かってしまっただろう。
ケルン 新しい林道 遊歩道だって
低山の目印はリボンやテープが殆どでケルンには余りお目にかかれない。このケルンも大した物ではないだろうが、上に置かれた
石が人が座っているように見えたので写しておいた。
新しい林道を造成している現場に着いた。林の中では気がつかなかったが、いつの間にか霧は晴れ霧雨も止んでいた。
この工事現場に初めて来た一昨年は、工事中の林道はここで終わっていて先を工事中だった。
それが昨年は舗装こそされていなかったが赤土の林道が上に延びていた。そして今年は舗装された林道が上に延びてはいる。
まだガードレールなどの付帯工事が終わっていないのか通行禁止のままだったが。
それにしても3年経っても完成しない林道で、採算は取れるのだろうか。林道などでなく大型ドローンのような物で搬出できれば
自然破壊をしないで済むと思うが。
登山道の出入口には 「遊歩道出入り口」 の標識を建ててくれてあるので迷わないで済む。
高山の上でやっている太陽光工事の現場も、上と下に標識があれば助かるのだが。
昨年ここに来た時は、これとは違う標識が立木に張ってあって、そこには 「東海自然歩道」 と書いてあった。
それを見て 昨年のブログ には “東海自然歩道はもっと上だと” 書いたが、今年はそれを見たかどうか、同じ歩道でも “遊歩道” に
変わっていた。(でも遊歩道もな~)
だが昨年これもいちゃもんを付けた行先の地名は相変わらず “しづおか” のままだった。せめて “桜峠” とか “鯨ヶ池” にすれば
と書いたが、そのままなのを見ると矢張りこのブログは見ていないかったのだ。(当然な事だが)
安倍川を渡る新東名 お茶摘み
林道から入った山道の先に見晴らし良い場所がある。昨年は膝が痛くて座り込んでしまった所だが、今年はウーン!
正直に言うと右膝の外側が少し痛くなってきている。竜爪の文殊岳から始まる長い下りが影響しているの間違いないが、まだ先は
長い。何とかもってほしいのだが。
お茶摘みをしていた。と言っていいのだろうか? 機械を使ったお茶摘みは摘むのではなく刈るのだからお茶狩りか?
道に刈り取った茶葉が置いてあるが、この程度なら私も農家の人もどうと云う事はない。しかし刈り取った茶葉や茶摘みの道具が道
一杯に広がった所を歩くのはお互いに気を使う。今日も 「儲かりますねー」 と声を掛けたら 「歩きづらくて悪いねー」 と返ってきた。
新東名上から 新東名上から
今日3ヶ所目の難所の新東名に着いた。ここは樹木が伐採され眺めはいいのだが私の苦手な階段がある。
マー下の写真を見てください。
新東名の階段
下の段が見えにくい程の急な階段で、しかもその段差が半端ではない。私のように短足な者は一苦労も二苦労もしてしまい
疲れが倍加してしまう。最初にここに来たのは竜爪に向かう登りだったが、強い日差しもあってバテバテになってしまった。
その為この階段が一遍で嫌いになってしまった。
下りだって大変で、余りに急で高い階段のため、手摺に掴まりながらでないと怖くなる。その手摺に茨が巻き付いていたりすると
更に腹も立ってくる。NEXCO中日本の設計者は一度竜爪の階段を見に行くべきだ。
新東名の階段 新東名
下りの時だってしっかり登りの階段がある。泣くに泣けないがこの階段を登りきれば桜峠すぐ近くにある。我慢、我慢!
どうですか、これが新東名を挟んだ対岸から今下ってきた場所です。あの上まで真っすぐ階段を上り下りをするのですよ。
NEXCO中日本には斜めに階段を付ける発想はないのかな?
桜峠の茶畑 桜峠の茶畑
桜峠に3時50分着。新東名の階段をブツブツ言いながら下ったので、罰が当たったのか右膝の外側が痛くなってきた。
去年は若山の下りで膝が痛くなったが、桜峠を過ぎてから痛みは大分治まった。それが今年は若山の下りで痛くならなかったので
助かったと思っていたが、ここに来て痛くなってきた。
平らな所や上りでは痛まないのに、下りになると千枚通しで差すように痛みがくる。それでもここからは下り一方の道ではなく
上り下りの続く道なので何とかなるだろう。
沼津アルプスや静焼アルプスを歩いても足に痛みが来ないのに、ここでは2年連続痛みが起きた。
その理由は簡単明瞭で、私の足には連続した下りが長過ぎるのだ。
1041mの文殊岳から240m下って800mの若山(東海自然歩道)分岐の下りは序の口で、分岐から更に次の桜峠まで700mを
一気に下るので、合わせれば950mを下る事になる。
それでは70年以上も使い込んで脆くなってきている足腰は、痛くなって当然とも思う。
そんな泣き言を云っていても始まらない。先を急ごう。
街が見えて来た 福成神社
桜峠を過ぎると茶畑の中の道が多くなり傾斜も緩く、時間させあれば気持ち良く歩ける道だ。だが今はそんな事を言っている時では
ない。明るいうちに少しでも先に進もうと今日一番の速さで歩いた。ただ下りになるとそのスピードは極端に遅くなるが。
日本平や静岡の街並みが見えてくれば賎機山稜の福成神社は近い。
写真で見ると明るく見えるが実際はもっと暗く、自分以外に動く物があればドキとしてしまいそうだった。
帆掛山が見えた 畑総記念碑
朝歩いた梶原山と帆掛山が見えてきた。2本目の尾根の最初の頂が梶原山で、三つ目の頂が帆掛山だろうか。
こうして見ると案外近い所に見えるのが寂しい。足を痛くしてまで歩いているのにあれしか離れていないのかと・・・・
でもこの縦走路は入口と出口は狭いが、奥が深いのと高低差があるので私には少々荷が重すぎるようだ。
去年は畑総の記念碑がある所で縦走を止め農道を下ったが、さて今年はどうしよう。去年ここに着いたのが5時40分だったが
今年は5時30分で10分早い。更に去年は4月18日に歩いたが今年はそれより5日遅いで、それだけ日没も遅くなっている。
それに決定的な事は今年はヘッドランプを持っていることで、これがあれば途中で暗くなっても恐れる事は無い。
これで止めたら私にはここの縦走は永久に出来ないだろう。言うなればこれが最後のチャンスなのだ。もう行くしかない。
まだあれを越さなければならない 先は長そうだ
意を決して農道と別れ山道に入ると、前方に三角点のある一本松の頂が見えてきた。フーと溜息がでるが実際歩くとそれ程でもなく
着く事ができた。更に先が見える所では賎機山稜の先端まで見えていた。ゴールはあの最先端だからまだ大分ある。
もうこうなれば先は見えない方がいい。
賎機山 賎機山からの夜景
6時30分にランプを点灯した。まだ点けなくても何とかなるが、明かりをつけていれば猪除けになるのではと考えた。
猪や鹿の出現する時間は朝方と夕方が多いと聞いた事がある。明るい時に遠くからなら見てみたいが、こんな暗くなってから
遭遇するのは願い下げだ。果たして効果が有るのか無いのか分からないが、点けないよりはいいだろう。
ランプを点けてほんの5分も歩いて着いた賎機山には、街灯が辺りを照らしていた。こんな事ならランプを点けなければ良かった
と思ったがもう遅い。
朝方ランプを点けて山道を歩くのは抵抗ないが、夕方こんな低い山をランプを点けて歩くはどうだろう?
歩きが趣味でない人がこんな私を見たら、“何をしているのだ” と訝しく感じるのではないかな。
と、ランプを消して下りだしたが街灯の明かりが届かなくなると、もう真っ暗で歩く事ができない。
慌てて仕舞ったばかりのランプを取り出して装着する始末でした。
万物尊愛 赤鳥居
最後のピークの賎機山に着いて気が緩んだのか、足の痛みが増して真っすぐ歩けなくなってしまった。体を横にして痛い左足を
前にすれば痛みは和らぐようだったのでズートその態勢で下って行った。何とも格好が悪く他人には見せれないな。
おかげで10分もあれば下れるだろうここを、倍の20分も掛かり何とか到着出来た。時間は7時丁度だった。
鳥居の横の交番の明かりを利用してメモを取っていると雨がポツポツ落ちてきた。今度は霧雨ではなく完全な雨だ。
これでは駅まで歩くのは嫌だと近くのバス停に行くと、さすが県都だけの事はあり、待つ間もなくバスが来た。
結局霧や霧雨の湿った1日になってしまったが、傘を使う事がなく済んだのはラッキーだった。
もうこんなきつい縦走はこれが最後にしたいが、今日は前回のリベンジも果たせたので静岡駅での乾杯は格別美味しかった。