歩行記録 H28-4-23(土)
歩行時間:11時間05分 休憩時間:1時間35分 延時間:12時間40分
出発時刻:6時20分 到着時刻:19時00分
歩 数: 43、104歩(推定距離30.6km) GPS距離22.0km
行程表
妙立寺登山道入口 0:30> 梶原山 0:20> 帆掛山 0:25> 柏尾峠 2:25> 高山 1:15> 帆掛山 0:10> 穂積神社
0:50> 薬師岳 0:15> 文珠岳 0:40> 若山分岐 1:05> 見晴 0:50> 桜峠 0:35> 福成神社 0:55> 農道出合
0:30> 賎機山 0:20> 赤鳥居
太陽光発電工事で道が無い
梶原山・竜爪山・賎機山縦走路概略図(標高は参考値)
農道で山道が分断されている 清々しい新緑
このコースの難関の一つの高山への登りが済んでホッとしたせいもあるが、歩き易い高山の下りはゆっくりになってしまう。
今日は早朝登山の人に会った以外は登山者とは会っていないが、ここから神社の間では少し歩く人が増え、神社から竜爪へは
更に多くなるだろう。それに今日は土曜日なので更に賑わうだろう。
そんな事を考えながら下っていると、後ろか勢い良い足音が聞こえてきたので慌てて除けると、その横を2名の若者が小さな
ザックを背に勢い良く下って行った。若いっていいもんだなーと羨まし気に見送る
登山道が分断されていて一旦農道に降りると、そこにトレランの2人が休んでいた。
「高山の登りも走って登るのですか?」 と聞くと
「走っている積りで歩いてます。」 だって。
再度山道に入ると清々しい新緑の林が待っていてくれた。植林された林の中の道ばかりだと飽きてくるので助かる。
伐採地が太陽光発電所に ここしか歩けない
今まで広範囲の伐採地だった場所に着くと、伐採地は太陽光発電所に変わっていた。パネルの取付工事はまだ行われていて
作業をしている人が見える。昨年は右に見える林と伐採地だったパネルのある境を登山道が伸びていたので、行ってみたが
道は無い。どうやらここの整地工事の時に削り取られてしまったようだ。
仕方なく作業員のいる方に向って 「登山道は何処ですか?」 と、大声で呼び掛けるが、無視!
それではと空地を歩いて作業員の方に向って行くと
「ここは危険ですから出てください。」 と注意をされてしまった。
「去年まで、あっちにあった登山道はどうなったのですか?」 と指をさしながら聞くも
「道はありません。ここは危険ですから出てください。」 としつこく言われる。そうは云ってもこちらも困るので
「竜爪に行くのにここが通れないと困るのだけど」
「神社に行くなら下の車道を行けば行けます」
「この工事は民間の工事ですか、それとも公共工事ですか?」 と聞くと
「おれらには分かんないから、あの箱番にいるガードマンに聞いてくれ」 と言葉も荒くなってきた。
ここで言いっこしてしても仕方ないので、ガードマンに聞いてみようと一旦農道に出た。
それでも登山道の入口を見落としていたとなると困るので、一度農道を戻って山道の入口を探した矢張り無い。
再度農道を箱番に向かっていると、パネルと林の間を下ってくる人が見えた。最初は作業員か登山者か区別がつかなかったが
暫くするとザックを背負っているのが見えて来た。それ見ろ、あすこしか道は無い筈だと、また空地に入っていった。
「ここは本当に危ないから外に出てください」 と云われるも、登山者の方を指さし
「ほら、あすこを下ってくる人がいるじゃないですか。あそこが道だったのですよ」 というと、今まで黙っていた別の作業員が
「そう云えば、あそこを歩いている人を時々見かける」 と言ってくれた。
そのお陰で今まで強く言っていた人も黙ってしまったので強引にパネルの横を登りだした。
まだ踏み跡も無く茨の木が生えた道は、歩き易くはないが藪漕ぎの事を考えれなどうと云った事はない所だった。
上から下ってきた人は私より年寄りに見える女性で、私が声を掛ける前に
「工事の人たちはなんて言ってました?」 と聞いてきた。
きっと私が作業員とやりあっているのを上から見て、心配しながら下ってきたのだろう。
「最初は危ないから駄目だと言ってけど、上から下って来るのを見て通してくれました。」 と安心してもらった。
今日は景色は駄目だ 太陽光パネルはまだ上にもある
見晴らしの良い地点に着いたが案の定景色は駄目で上空は黒い雲に覆われだした。
ここはパネルの中間地点で、今度はフェンスと藪の間の道になった。
ミヤマシキミ ミヤマシキミの実?
盛りを大分過ぎてしまったミヤマシキミの花が残っていたが、その横に赤い実を付けた枝も見える。
ミヤマシキミは湖西連峰で色の付いた花を調べた時に見た資料に、 実は「秋にきれいな赤い実がなるが有毒。注意。」 とあった。
今季節は春。秋になった実が冬を越してまだ付いているのか? それにしては実は萎びてもいずにきれいなものだ。
素人の一人歩きは問題が起きても解決する術もなく宿題として残るのみだ。いや最近はその宿題さえも忘れてしまうようになっている。
上からの登山道の目印 ここを行く
この場所が上から来た登山道の場所です。せめてここと下に登山道の標識があれば困らないのだが。
マー工事が終われば歩く人も増え踏み跡もできてくるだろう。
霧が出て来た 帆掛山
伐採地では霧は出ていなかったが林の中に入るとガスっていた。どうせ景色は見えないのだから霧の中の方が涼しくていい。
今日2個目の帆掛山は霧の中だが、霧が無くても視界は効かない山頂だ。
昨年ここを歩いた時はこんな風に書いていた。
「ラミネート加工された標識がポツンと建っているだけの帆掛山の山頂。ここも帆掛山というようだが根拠はこの紙きれ1枚だけ。
帆掛山と云うからには海から帆のように見えるからだろうが、この山はほぼ平らな山頂で麓から目立つ山ではない。それに帆の
様な大きな木が立っていたのかもしれないが、それとて海からは大分離れているし、近くには高山や竜爪など、ここより高い山が
控えているので目立つことはないだろう。
ネットで調べてもヒットするのは一本松公園の帆掛山ばかり、しかも 「安倍山系」 でもこの山は848峰となっている。
一つの尾根の中に同じ山名があるのも紛らわしいしが、今回は一先ず 「帆掛山」 で紹介しておきます。」 と結論を出してない。
それが竜爪をホームグラウンドにする賢パパさんの最近のブログ 「結論・もうひとつの帆掛山(賢パパ的推理)」 では、穂積神社の
近くにある標識の山名の順番から、一本松公園の帆掛山と取り違えたものと結論を出している。
しかしこの結論を導くためには、先ずこの標識の存在を知る地理的知識と、しかもそこから推理する推理力も必要になる。
例え私がその標識を見ても推理することはできないし、そもそもその標識も見た事はない。
故に私には地理的知識も推理力の両方が無く、妄想的空想力に頼るしかないため、結論を出すことができない。
立山の入口(通行禁止か) ミツバツツジ
帆掛山の先で穂積神社への道は西に曲がっている。直進の道は通行禁止なのか材木やロープで塞いである。
その中に古い道標が混じっていて、そこには 「⇦ 立山 888.8m」 となっていた。
オッ! これはいいゾ! 末広がりゾロ目の標高だ。 「ハハハ.ハ」 とお笑いの山でもあるし 「ははパパ」 で夫婦の山にもなる。
と、一人喜んでいたが、家に戻り地図を見たら 「888.6m」 だった。
分岐を過ぎて穂積神社までの道はこのコースでは少ない自然林の中の道になる。時折木の名前を書いた札なども下がっていて
遊歩道的雰囲気がある。ただこの道に入ると雨の音がしてきた。
今までは植林された林の中の道で、雨音には気が付かなかったが、雨が笹の葉などに当たり音をたてているようだ。
まだ気にする事もない量だが少々困ってしまった。実は今日は降水確率が低かったので雨具は折畳傘しか持ってきていない。
以前は必ず合羽と傘は持参していたが、最近は重い合羽から軽いポンチョ二なり、更に進んで降水確率が低いとそのポンチョも
持たない様になってしまった。
普通の低山なら傘で間に合うが、竜爪からの下りはかなりきつい。その中を傘を差して歩くのはチョットな~。
雨が止んでくれることを願うだけだ。
穂積神社 夫婦杉
平山への降り口でもある穂積神社では霧雨状の雨は続いているが、この程度なら大丈夫だ。きっとこの雨は止む。と信じよう。
上から高山であったトレランの若者が下ってきた。彼らが休んでいたのを追い越したのに、その後追い抜かれた覚えはない。
聞いてみると 「太陽光の所から農道を走った。」 のだそうです。
逆に何処まで行くのか聞かれ、つい分かりやすく 「賎機山へ下る予定」 と言ってしまった。
彼らは驚いて 「話には聞いていたが本当にやる人がいるんだ」 と感心されてしまった。
興味を覚えたらしく 「何時間かかるのか? 到着時間は?」 と矢継ぎ早に聞かれる。
「足が遅いので13時間の予定だが、君らなら半分の6時間もあれば十分じゃないかな。7時までには着きたいと思っている。」
「ウーン6時間は無理だけど8時間なら何とかなりそうだ。もう少し鍛えてから挑戦してみます。」だって。頑張ってください。
神社の裏の分岐点の標識が 「俵峰・富士見峠」 となっていた。この道を行った所が安倍山系で 「尾根までの高度感が凄い。
安倍山系ではあまり見られない風景だ。」 と紹介されている 「カモシカ新道」 へ通じる道のようだ。
一瞬 「ウッ!」 と、その気になったが、止めようこの天気だ。と思い直した。アー霧雨で良かった。
薬師岳の階段 二輪草みたいだが花は一輪
今日二つ目の難所の薬師岳への階段が始まった。階段が嫌なら山道を歩けばいいじゃないかと思うが、その方がもっと大変そうだ。
この階段の良いのは段差が狭いのと、2列になっているので擦れ違いに困らない事だ。
この階段と相反する階段は桜峠手前にある新東名の階段で、ここの階段の設置者が山を歩く人の身になって作ってくれたに対して、
新東名の階段は、兎も角作ればいいだろうと作ったような階段だ。あの階段は上りでも下りでも歩きたくないな。
上から続々登山者が降りてくる。中には完全武装の人もいて、私のようにチョッキにシャツだけの人はいない。
上は霧雨じゃあなく本降りなのか不安になってきた。マー上まで行って本降りなら引き返せばいいやと、そのまま階段を上る。
後ろから軽い足取りの若者が登ってきて私を追い越していった。
真富士への分岐 薬師岳山頂
階段が終わりしばらく行くと真富士への分岐に出た。標識には 「俵峰 4.5km」 とあるだけで真富士の表示は無いが、ここが尾根の
縦走路だろう。実は今回のコースは当初は梶原山から真富士への縦走を考えたが、如何せん道を知らなすぎる。真富士までは行き
つけたとしても下りの林道も長い。そこで暗くなったら例え明かりを持っていても不安のどん底に陥るだろう。
更にコース的欠陥にも気がついた。穂積神社側から登ると分岐に出たあと薬師岳と文殊岳に登って、同じ道を分岐まで戻らなければ
ならなくなる。普通ならそれで何ら問題は無いだろうが、私としては同じ道を往復するのはなるべくしたくない。
そうなると真富士縦走は、真富士から竜爪へ向い東海自然歩道側に下るしかないと、今回は真富士への縦走は止めにした。
薬師岳のベンチは先ほどの若者が休んでいて、私が文殊に向かうのを見て 「大丈夫ですかね~」 と声を掛けてきた。
何が大丈夫なのだろう? 雨か、霧か、私の体力か、それとも自分の脚力か。何とも言いようがないので笑って誤魔化した。
これって “微笑返し” っていうのかな?
山頂の左側には傾斜のきつい直登コースがあるらしいが踏み跡は分からなかった。マー私には無理な道で歩く事はないだろう。
霧が濃くなってきた 文殊岳山頂
霧が濃くなり同じ霧雨でも水分の量が増えてきたようだ。困ったものだ。
文殊岳には3回来ているが、そのうち2回カモシカに遭遇している。今回も期待をしていたが、カモシカもジトジトした日には出歩か
ないのか姿は見えなかった。
文殊岳の一等三角点は、先週登った高根山と一等三角点の網を構成しているので、山頂から高根山を確認したいと思っていた。
しかし生憎の空模様で景色は見る事ができない。いやどうやら高根山の方向は晴れていても見通せそうもなさそうだった。
文殊に着きしばらくすると辺りは明るくなってきて霧が薄れ霧雨も止んできた。木の下で昼飯を食べようと思っていたが、これなら
ベンチでも良さそうだと、より取り見取りのベンチに腰掛け昼飯にする。
歩行時間:11時間05分 休憩時間:1時間35分 延時間:12時間40分
出発時刻:6時20分 到着時刻:19時00分
歩 数: 43、104歩(推定距離30.6km) GPS距離22.0km
行程表
妙立寺登山道入口 0:30> 梶原山 0:20> 帆掛山 0:25> 柏尾峠 2:25> 高山 1:15> 帆掛山 0:10> 穂積神社
0:50> 薬師岳 0:15> 文珠岳 0:40> 若山分岐 1:05> 見晴 0:50> 桜峠 0:35> 福成神社 0:55> 農道出合
0:30> 賎機山 0:20> 赤鳥居
太陽光発電工事で道が無い
梶原山・竜爪山・賎機山縦走路概略図(標高は参考値)
農道で山道が分断されている 清々しい新緑
このコースの難関の一つの高山への登りが済んでホッとしたせいもあるが、歩き易い高山の下りはゆっくりになってしまう。
今日は早朝登山の人に会った以外は登山者とは会っていないが、ここから神社の間では少し歩く人が増え、神社から竜爪へは
更に多くなるだろう。それに今日は土曜日なので更に賑わうだろう。
そんな事を考えながら下っていると、後ろか勢い良い足音が聞こえてきたので慌てて除けると、その横を2名の若者が小さな
ザックを背に勢い良く下って行った。若いっていいもんだなーと羨まし気に見送る
登山道が分断されていて一旦農道に降りると、そこにトレランの2人が休んでいた。
「高山の登りも走って登るのですか?」 と聞くと
「走っている積りで歩いてます。」 だって。
再度山道に入ると清々しい新緑の林が待っていてくれた。植林された林の中の道ばかりだと飽きてくるので助かる。
伐採地が太陽光発電所に ここしか歩けない
今まで広範囲の伐採地だった場所に着くと、伐採地は太陽光発電所に変わっていた。パネルの取付工事はまだ行われていて
作業をしている人が見える。昨年は右に見える林と伐採地だったパネルのある境を登山道が伸びていたので、行ってみたが
道は無い。どうやらここの整地工事の時に削り取られてしまったようだ。
仕方なく作業員のいる方に向って 「登山道は何処ですか?」 と、大声で呼び掛けるが、無視!
それではと空地を歩いて作業員の方に向って行くと
「ここは危険ですから出てください。」 と注意をされてしまった。
「去年まで、あっちにあった登山道はどうなったのですか?」 と指をさしながら聞くも
「道はありません。ここは危険ですから出てください。」 としつこく言われる。そうは云ってもこちらも困るので
「竜爪に行くのにここが通れないと困るのだけど」
「神社に行くなら下の車道を行けば行けます」
「この工事は民間の工事ですか、それとも公共工事ですか?」 と聞くと
「おれらには分かんないから、あの箱番にいるガードマンに聞いてくれ」 と言葉も荒くなってきた。
ここで言いっこしてしても仕方ないので、ガードマンに聞いてみようと一旦農道に出た。
それでも登山道の入口を見落としていたとなると困るので、一度農道を戻って山道の入口を探した矢張り無い。
再度農道を箱番に向かっていると、パネルと林の間を下ってくる人が見えた。最初は作業員か登山者か区別がつかなかったが
暫くするとザックを背負っているのが見えて来た。それ見ろ、あすこしか道は無い筈だと、また空地に入っていった。
「ここは本当に危ないから外に出てください」 と云われるも、登山者の方を指さし
「ほら、あすこを下ってくる人がいるじゃないですか。あそこが道だったのですよ」 というと、今まで黙っていた別の作業員が
「そう云えば、あそこを歩いている人を時々見かける」 と言ってくれた。
そのお陰で今まで強く言っていた人も黙ってしまったので強引にパネルの横を登りだした。
まだ踏み跡も無く茨の木が生えた道は、歩き易くはないが藪漕ぎの事を考えれなどうと云った事はない所だった。
上から下ってきた人は私より年寄りに見える女性で、私が声を掛ける前に
「工事の人たちはなんて言ってました?」 と聞いてきた。
きっと私が作業員とやりあっているのを上から見て、心配しながら下ってきたのだろう。
「最初は危ないから駄目だと言ってけど、上から下って来るのを見て通してくれました。」 と安心してもらった。
今日は景色は駄目だ 太陽光パネルはまだ上にもある
見晴らしの良い地点に着いたが案の定景色は駄目で上空は黒い雲に覆われだした。
ここはパネルの中間地点で、今度はフェンスと藪の間の道になった。
ミヤマシキミ ミヤマシキミの実?
盛りを大分過ぎてしまったミヤマシキミの花が残っていたが、その横に赤い実を付けた枝も見える。
ミヤマシキミは湖西連峰で色の付いた花を調べた時に見た資料に、 実は「秋にきれいな赤い実がなるが有毒。注意。」 とあった。
今季節は春。秋になった実が冬を越してまだ付いているのか? それにしては実は萎びてもいずにきれいなものだ。
素人の一人歩きは問題が起きても解決する術もなく宿題として残るのみだ。いや最近はその宿題さえも忘れてしまうようになっている。
上からの登山道の目印 ここを行く
この場所が上から来た登山道の場所です。せめてここと下に登山道の標識があれば困らないのだが。
マー工事が終われば歩く人も増え踏み跡もできてくるだろう。
霧が出て来た 帆掛山
伐採地では霧は出ていなかったが林の中に入るとガスっていた。どうせ景色は見えないのだから霧の中の方が涼しくていい。
今日2個目の帆掛山は霧の中だが、霧が無くても視界は効かない山頂だ。
昨年ここを歩いた時はこんな風に書いていた。
「ラミネート加工された標識がポツンと建っているだけの帆掛山の山頂。ここも帆掛山というようだが根拠はこの紙きれ1枚だけ。
帆掛山と云うからには海から帆のように見えるからだろうが、この山はほぼ平らな山頂で麓から目立つ山ではない。それに帆の
様な大きな木が立っていたのかもしれないが、それとて海からは大分離れているし、近くには高山や竜爪など、ここより高い山が
控えているので目立つことはないだろう。
ネットで調べてもヒットするのは一本松公園の帆掛山ばかり、しかも 「安倍山系」 でもこの山は848峰となっている。
一つの尾根の中に同じ山名があるのも紛らわしいしが、今回は一先ず 「帆掛山」 で紹介しておきます。」 と結論を出してない。
それが竜爪をホームグラウンドにする賢パパさんの最近のブログ 「結論・もうひとつの帆掛山(賢パパ的推理)」 では、穂積神社の
近くにある標識の山名の順番から、一本松公園の帆掛山と取り違えたものと結論を出している。
しかしこの結論を導くためには、先ずこの標識の存在を知る地理的知識と、しかもそこから推理する推理力も必要になる。
例え私がその標識を見ても推理することはできないし、そもそもその標識も見た事はない。
故に私には地理的知識も推理力の両方が無く、妄想的空想力に頼るしかないため、結論を出すことができない。
立山の入口(通行禁止か) ミツバツツジ
帆掛山の先で穂積神社への道は西に曲がっている。直進の道は通行禁止なのか材木やロープで塞いである。
その中に古い道標が混じっていて、そこには 「⇦ 立山 888.8m」 となっていた。
オッ! これはいいゾ! 末広がりゾロ目の標高だ。 「ハハハ.ハ」 とお笑いの山でもあるし 「ははパパ」 で夫婦の山にもなる。
と、一人喜んでいたが、家に戻り地図を見たら 「888.6m」 だった。
分岐を過ぎて穂積神社までの道はこのコースでは少ない自然林の中の道になる。時折木の名前を書いた札なども下がっていて
遊歩道的雰囲気がある。ただこの道に入ると雨の音がしてきた。
今までは植林された林の中の道で、雨音には気が付かなかったが、雨が笹の葉などに当たり音をたてているようだ。
まだ気にする事もない量だが少々困ってしまった。実は今日は降水確率が低かったので雨具は折畳傘しか持ってきていない。
以前は必ず合羽と傘は持参していたが、最近は重い合羽から軽いポンチョ二なり、更に進んで降水確率が低いとそのポンチョも
持たない様になってしまった。
普通の低山なら傘で間に合うが、竜爪からの下りはかなりきつい。その中を傘を差して歩くのはチョットな~。
雨が止んでくれることを願うだけだ。
穂積神社 夫婦杉
平山への降り口でもある穂積神社では霧雨状の雨は続いているが、この程度なら大丈夫だ。きっとこの雨は止む。と信じよう。
上から高山であったトレランの若者が下ってきた。彼らが休んでいたのを追い越したのに、その後追い抜かれた覚えはない。
聞いてみると 「太陽光の所から農道を走った。」 のだそうです。
逆に何処まで行くのか聞かれ、つい分かりやすく 「賎機山へ下る予定」 と言ってしまった。
彼らは驚いて 「話には聞いていたが本当にやる人がいるんだ」 と感心されてしまった。
興味を覚えたらしく 「何時間かかるのか? 到着時間は?」 と矢継ぎ早に聞かれる。
「足が遅いので13時間の予定だが、君らなら半分の6時間もあれば十分じゃないかな。7時までには着きたいと思っている。」
「ウーン6時間は無理だけど8時間なら何とかなりそうだ。もう少し鍛えてから挑戦してみます。」だって。頑張ってください。
神社の裏の分岐点の標識が 「俵峰・富士見峠」 となっていた。この道を行った所が安倍山系で 「尾根までの高度感が凄い。
安倍山系ではあまり見られない風景だ。」 と紹介されている 「カモシカ新道」 へ通じる道のようだ。
一瞬 「ウッ!」 と、その気になったが、止めようこの天気だ。と思い直した。アー霧雨で良かった。
薬師岳の階段 二輪草みたいだが花は一輪
今日二つ目の難所の薬師岳への階段が始まった。階段が嫌なら山道を歩けばいいじゃないかと思うが、その方がもっと大変そうだ。
この階段の良いのは段差が狭いのと、2列になっているので擦れ違いに困らない事だ。
この階段と相反する階段は桜峠手前にある新東名の階段で、ここの階段の設置者が山を歩く人の身になって作ってくれたに対して、
新東名の階段は、兎も角作ればいいだろうと作ったような階段だ。あの階段は上りでも下りでも歩きたくないな。
上から続々登山者が降りてくる。中には完全武装の人もいて、私のようにチョッキにシャツだけの人はいない。
上は霧雨じゃあなく本降りなのか不安になってきた。マー上まで行って本降りなら引き返せばいいやと、そのまま階段を上る。
後ろから軽い足取りの若者が登ってきて私を追い越していった。
真富士への分岐 薬師岳山頂
階段が終わりしばらく行くと真富士への分岐に出た。標識には 「俵峰 4.5km」 とあるだけで真富士の表示は無いが、ここが尾根の
縦走路だろう。実は今回のコースは当初は梶原山から真富士への縦走を考えたが、如何せん道を知らなすぎる。真富士までは行き
つけたとしても下りの林道も長い。そこで暗くなったら例え明かりを持っていても不安のどん底に陥るだろう。
更にコース的欠陥にも気がついた。穂積神社側から登ると分岐に出たあと薬師岳と文殊岳に登って、同じ道を分岐まで戻らなければ
ならなくなる。普通ならそれで何ら問題は無いだろうが、私としては同じ道を往復するのはなるべくしたくない。
そうなると真富士縦走は、真富士から竜爪へ向い東海自然歩道側に下るしかないと、今回は真富士への縦走は止めにした。
薬師岳のベンチは先ほどの若者が休んでいて、私が文殊に向かうのを見て 「大丈夫ですかね~」 と声を掛けてきた。
何が大丈夫なのだろう? 雨か、霧か、私の体力か、それとも自分の脚力か。何とも言いようがないので笑って誤魔化した。
これって “微笑返し” っていうのかな?
山頂の左側には傾斜のきつい直登コースがあるらしいが踏み跡は分からなかった。マー私には無理な道で歩く事はないだろう。
霧が濃くなってきた 文殊岳山頂
霧が濃くなり同じ霧雨でも水分の量が増えてきたようだ。困ったものだ。
文殊岳には3回来ているが、そのうち2回カモシカに遭遇している。今回も期待をしていたが、カモシカもジトジトした日には出歩か
ないのか姿は見えなかった。
文殊岳の一等三角点は、先週登った高根山と一等三角点の網を構成しているので、山頂から高根山を確認したいと思っていた。
しかし生憎の空模様で景色は見る事ができない。いやどうやら高根山の方向は晴れていても見通せそうもなさそうだった。
文殊に着きしばらくすると辺りは明るくなってきて霧が薄れ霧雨も止んできた。木の下で昼飯を食べようと思っていたが、これなら
ベンチでも良さそうだと、より取り見取りのベンチに腰掛け昼飯にする。