知多四国６９番慈光寺

歩行記録　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｈ２７-８-３１（月）
歩行時間：６時間４５分　　　休憩時間：１時間２５分　　　延時間：８時間１０分
出発時刻：８時４５分　　 　　到着時刻：１６時５５分
歩　　数：　38､240歩（推定距離28.7km）　　 　ＧＰＳ距離２９.２km
行程表
　常滑駅　1:00>　６６番　0:15>　６７番　0:10>　６８番　0:05>　６９番　0:10>　７０番　0:15>　７１番　1:00>　７２番　0:25>
　　７７番　0:05>　７３番　0:05>　７５番　0:05　 ７４番　0:05>　７６番　0:30>　７８番　0:10>　７９番　0:00>　開山　0:20>
　　８０番　0:10>　８１番　0:40>　８２番　0:15>　太田川駅

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６９番慈光寺（願い石）

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　慈光寺の手前にあった祠　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　着物を着た石仏

　６９番慈光寺（じこうじ）に向かう途中、世界最古の海水浴場を一目見たいと思ったが、止めた。
今日はまだ先が長いし札所の数も多く、しかも付録の札所が３ヶ寺もあると。
私の悪い癖は遍路でも街道歩きでもルートを外れた見所には殆ど寄らない事だ。兎も角完歩しなければ、という想いが頭の底から
離れないようで、そして後日後悔をする事になる。分かっているが治らない困った癖だ。

　宝蔵院から４００ｍも離れていない街外れに慈光寺はあったが、途中の川が常滑と知多の市境になっていて、慈光寺から
知多市に入った。その川を渡ると祠が４つあり、それぞれに石仏が祀られていた。
中に変わったお地蔵さんがいて、着物姿に帯まで締めていた。尤も帯はマジックテープで止めるベルトだったが。
その地蔵さんに気を取られ、慈光院入口の大きな看板を見落とし、線路沿いの道を少し行った所で下に寺があるのに気付いて
慌てて引返す始末でした。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　慈光寺山門　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本　堂

慈光寺の辺りから岡が発生し始めていて、城壁のような石垣の上にある白塀は雰囲気が良く名刹の趣すら感じさせる。
その白塀をよく見ると３本の定規筋が入った筋塀のようだ。知多四国では常楽寺と岩屋寺で５本筋の入った最高ランクの筋塀を
見たが、ここ慈雲寺の筋塀は三本筋だった。
だが、いずれにしろ高貴の方と縁のある寺なのだろうと期待が膨らむ。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　本堂内部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弘法堂

　慈光寺の歴史を見ると 「１３９４年大野城主で若狭・丹後・三河の守護大名であった一色満範によって、一色氏の菩提寺として
開創されたと伝えられている。」 これを見る限り慈光院と高貴な方とは直接関係ないように見えるが、三国の守護職だった一色氏が
高貴な方になるのだろうか。それとも一色満範の “満範” は将軍・足利義満より授かっているのが理由なのかよく分からない。
ずれにしろ天皇や将軍と直接関係が無かったので定規筋が五本でなく三本なのだろう。
　
　本堂の中央に安置されているのは本尊の聖観世音菩薩（秘仏）で、寺創建時に仏師春日定朝によって作られ、厄除観音として
信仰されている。
春日定朝とは平等院本尊の木造阿弥陀如来坐像（国宝）の作者として有名だが、平安時代後期（１０５０年頃）に活躍した仏師
なので、慈光院の聖観音は慈光寺のために彫ったわけでは無そうだ。
もっと言うなら、知多市の文化財としての指定も受けていないところを見ると春日定朝作も怪しくなる。

　　
　　　　　　　　　　　願い石を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　覗くと　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大師像が

　弘法堂の前に面白い仕掛けがあった。真ん中に縦長の穴のあいた石が台座の上に置かれていて、その穴から覗いて弘法堂の
大師像を覗きながら願いごとをすると諸願成就するとのことで、「願い石」 となっていた。
私も覗いてみたが、残念ながらお堂の中が暗く大師像を拝む事はできませんでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　

　納経所にこんなポスターが貼ってありました。
歩き遍路用と車遍路用の地図もあるようです。１番札所にあった地図とは違うようでした。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６８番宝蔵寺から６９番慈光寺への道