仲間ウォーク:天王山周回
歩行記録 H29-5-7(日)
歩行時間:3時間25分 休憩時間:0時間50分 延時間:4時間15分
出発時刻:9時00分 到着時刻:13時15分
歩 数:13、094歩(推定距離9.29km) GPS距離7.8km
行程表
白藤の里 0:25> 白藤の里 0:35> 葉梨神社 0:35> 天王山 0:20> 展望地 0:25> 一宇戸坂峠 1:05> 白藤の里
天王山周回ルート概略図
4月の仲間ウォークのときクマガイソウの話が出て5月は葉梨の天王山に登ることになった。
となれば白藤の滝から葉梨神社経由で天王山に登るようになるのだが、そこから先でハタと困った。
藤枝市の天王山ハイキングコースは、山頂からは神社に戻る様になっているが、それでは余りに距離が短すぎる。
かと云って山頂から先の一宇戸坂峠は、峠への下りが一部不鮮明で藪漕ぎの心配がある。さてどうしたものか・・・・
マー藪漕ぎと言ってもほんの数mなのだから、私が先頭に立てば何とかなるだろう。と決行することにしました。
事前に渡してある案内を見て 「この滝は水が少ないが、ネットにあった写真は水が多かった。今日はどうかなぁ?」 と仲間の
一人がのたまう。写真を見せてもらうと確かに凄い量の水が一気に滝壺になだれ込んでいる。
普段この滝は水量が少なく、白い水の流れが垂直の岩壁を滑るように流れ落ちている様から白藤の滝と名が付いたと思っていた。
しかし写真の滝は様相が全然違うので間違って印刷したのではないかと本文を読むが、白藤の滝に間違いなさそうだった。
滝を楽しみしている仲間には悪いが、多分今日も滝は、白藤の名の如くチョロチョロした滝しか見る事ができないだろう。
民家の藤 駐車場の白藤
地域活性化センター白藤の里の駐車場に車を停めさせてもらうのだが、文句を言われるかビクビクしていた。
だが広い駐車場に停まっていた車は1台だけで人は誰も居ませんでした。
そんなにビクビクするなら滝の近くの駐車場に置けばよいのだが、それだと帰りが大変になると思ったのです。
これで結構を気を使うんですよ仲間ウォークでは。これが一人ならまず車は使わないし、車で来ても滝の駐車場に停めますから。
滝の駐車場の白藤は満開のものもあったが、メイン藤棚の白藤はまだ蕾状態で大分早そうだ。
“白藤まつり” と書かれた看板が置かれていたが期間も書いてないし何時のもか分からない。後でネットで調べたら5月5日が
お祭りだったようだ。今年は桜もそうだったがここも花のない花祭りだったのだろう。
観音滝 白藤の滝の滝壺へ
「ホントだ。水が少ない!」 仲間のガッカリした声がやけに胸に響く。私の責任ではないといえこの日を設定した責任はある。
観音滝も白藤の滝も先月来た時より更に水の量が少なかった。
仲間の一人が 「これなら滝壺まで行けそうだから行ってくる」 と登りだしたが、他の仲間は後に続かない。
私も以前に行った事があるので下で待つことにして、戻った仲間に 「滝壺はあった?」 と聞くと 「無かった」 との返事。
ネットの写真のような瀑布なら当然滝壺ができそうだが、滝壺らしき物が無いという事はあのような水量は珍しいのだろう。
あの状態の滝を見るには大雨や台風の後しかないのかもしれないが一度は見てみたいものだ。
「旅とは何かを見残してくることだ」 とは云え、ある程度の歳になると見残しはその言葉通りの見残しになってしまいそうです。
この “一度はみてみたい” も “もう見る事はない” と同義語になってしまいそうです。
標識修理 修理済
先頭を歩いていた仲間が農道を曲がらず真っすぐ進んでいくので慌てて 「左に曲がって」 と声を掛ける。
昨年12月に歩いた時はハイキングコースの標識が割れて落ちていた所だが、その割れた標識も今は無い。
「これじゃぁ標識が無ければ直進してしまうよ。」 と仲間がブツブツ言う。
すると 「アレー? ほらその草の中に標識らしい物があるよ」 と標識の周りの草を折りだすと、上のボルトが外れ下向きになって
字も読めなくなった標識が出てきた。
昨年はこの標識に気付かず、藤枝市のハイキングコースの紹介ブログには 「標識が無いので注意!」 なんて書いてしまった。
さすが二つの眼より十の眼だ。今日帰ったら紹介ブログを訂正しておこう。
草の中から標識が顔を出したが読めないじゃぁ意味がない。色々やったが平らにはならなかったので、下のボルトも外し直接
ブロックの上に置く事にした。これで一応見えるようになったが草が延びてくればまた隠れてしまうだろう。が、当座の厄には立つ。
クマガイソウの葉 天王山
葉梨神社のシャガの群落はまだ健在だったので 「これだけの群落は余りないよと」 と自慢するが反応は今一。
そして期待のクマガイソウは、アーァ 矢張り花は枯れて座布団のような草の上に残っていたのは、何も付いていない茎だけだった。
私が 「2週間前に来た時は全部花が咲いていたけどなぁ」 とチョビチョビ言うと 「アッ! きたない。自分ばっか」 と返ってくる。
慌てて 「いやあの時は烏帽子形山へ登ったついでだった。」 と弁解したが何処まで分かってくれたか。
それ程花に興味を示さないくせに、こういう時は調子に乗って言い募ってきます。笑いながらですが。
神社から始まる急な坂も、あと何mの標識に 「遠すぎる」 とか 「近すぎる」 なんて文句を言いながら歩けば苦痛も和らぐ。
ハイキングコースはこの道を下るのだと話すと 「ここの下りは滑りそうだから嫌だ。」 と都合の良い返事が。
「今日歩く一宇戸坂の下りも急だが、この道みたいに下が固くないから下りやすい」 と予防線を張っておいた。
天王山 竹林の道
景色の見えない天王山では短い休憩だけで先に進む。ここから先は少し踏み跡が薄い所もあるがどうと云った事はない。
そこでいつも前を歩いているOさんに 「Oさん踏み跡が薄い所もあるけど先頭を行って」 と頼む。
「アーいいよ。」 と言って先頭を歩いてもらったが、これが中々イエとっても親切で、邪魔な木や竹があると取り除いてくれる。
私なら踏みつけるか蹴とばすぐらいで手でどかす事は余りないのに随分の違いだった。
Oさんは私が期待していた、イエ心配していた桜の大木の所で案の定踏み跡を間違えてくれた。
「アッ! そっちではなく右に曲がって」 と言うと 「どうして右って分かるの?」 と聞いてきた。
実はここで私も最初に来た時は、桜の大木に気を取られ、ついつ直進して桜の方に行ってしまった場所です。そこで
「ほら少し先に目印があるでしょう。こういう場所は先の目印を確認しながら歩かないと踏み跡を見失うよ」 先輩面をした。
ここから急な下りが始まる 展望地から大崩山塊
景色も見えない稜線だが、そんなこんなと和気藹々と喋りながら、踏み跡の薄い稜線歩きを楽しむ事ができました。
正面に目印の付いた杉の木が現れたら、ここから向きを左(西)に変えて急な下りに入る。その前に腹ごしらえをしようと、右側に
続いていた槙の間を潜って放置(ミカンかな)畑の上に出て昼飯にした。
ここは天王山からの道で唯一景色が見られる場所だが、放置されたままなので雑草や雑木が延びてきた年々視界が悪くなって
きている。それでもまだ大崩山塊は見えています。
急な下り坂は 更に急になり 最後は留めの急坂になった
急な下りが始まり 「勢いをつけないで一歩一歩下って。」 と注意をすると皆黙々と下りだした。
お陰で転倒する者もいなく無事農道の見える場所に到着。問題の藪漕ぎはここからなのだが高々数mに過ぎない。
「左に下るのだけど目印が付いているので探してみて」 と言うと、今すぐ下に農道を見たばかりなので安心感が湧いたのだろう、
皆は 「どう」 「どう」 と言いながら藪を分けて目印を探しだした。
「ウワァー!」 とか 「イテェ!」 の叫びが上がりだしたので、慌てて 「どうした?」 と声を掛けると 「竹の葉に滑ったぁ」 との返事。
これは私の失敗です。この場所は私が先頭になって下る予定だったのが、農道を見て私もホッと気が緩んで 「探してみて」 なんて
言ってしまったのですから。
気を取り直して 「下に壊れたような階段が見えるところはある?」 と聞くと 「階段か分からないが段々がある」 との返事がした。
「そこをゆっくり下り、道路と同じくらいの高さの所に道路に向かう踏み跡があるから、そこから道路に出て。」 と指示をした。
「ウワァ! イテエ! 棘のある木を掴んじゃたぁ」 との情けない声が最後の悲鳴でした。
道路に出てから確認すると1回転んだのが2名、2回も2名、3回が1名でした。
もう山歩きは懲りたのではないか心配でしたが、登り口にあった太い竹や目印を隠している藪を取り除く余裕があったので正直
ホッとしました。でも怖くて感想は聞けませんでしたが。
一宇戸坂峠の標識 峠の地蔵
ここから白藤の里まで舗装された農道歩きです。ガードレールには峠の標識が建ち、地蔵尊も祀られています。
この道は藤枝の葉梨集落と岡部の羽佐間集落を結ぶ古道だと思います。その古道を探すためこの山域には何度も来ましたが、いつ
来てもこの道は工事中や通行止の看板が取れた事が無かった。
去年1月に来た時も通行止の看板はあったが、ダメ元と強引に行くと工事はやっていなかったが、農道は途中50m程が繋がって
いなかった。どうやら崩れやすい沢のために工事を中断しているようだったが、歩くには支障なかったのでそこから羽佐間集落に
出てビク石に登ってきた。それが今日歩いてみると工事中の看板は撤去されていたので多分工事は終り農道は開通したのだろう。
農道途中にある手製の小さな標識の “ビク石” を指して 「ここからビク石に行けるが、ビク石手前の大沢集落にも行けるよ。
竹林が迷路になっていて面白いけど行ってみる?」 と声を掛けるが全員無言。やはりさっきの転倒で懲りたのだろう。
来月の仲間ウォークが心配になってきました。
白藤の里:藤棚と鯉幟 兜 展
白藤の里は朝と違い20台くらいの車が停まっていた。一応白藤の藤棚はあるがまだ蕾状態で後ろを泳ぐ鯉幟も淋しそうだった。
建物も開いていたので中に入り 「兜展」 を見学する。
係りの人に 「アーモンドの里というけどアーモンドは何処に植えてあるのですか?」 と聞いてみた。
これは先月清水山に行ったときタンクの所で農家の人が 「白藤の里ではアーモンドう植えてアーモンドの里にする積りだったが、
植えたら植えっぱなしで手入れをしないので枯れちゃった。」 と言っていたのが頭にあったからだ。
「入口左右に2本と建物の周りに少し植えてあります。」 「へ~それだけ?」 と突っ込むと
「あの竹藪の所に明治製菓から300本のアーモンドの苗木を寄付してもらって植えたのですが、竹藪の消毒が強すぎて地元の
農家の人が管理してくれた5本以外はみんな枯れちゃいました。」 と竹林の丘を指を指した。
「て事は、手を入れなかったから枯れちゃったんだ。」 といやらしく更に突っ込む。
「アーモンドって手入れをしなくても育つって聞いていたから、特に手は入れなかったけど枯れると思わなかった。」
「300本もあれば手入れも大変だから、今度はリンゴの木のオーナー制度のように、アーモンドもオーナーを募って手入れをさせ、
収穫した実の一部をオーナーにやる様にしたらどう?」
「ここの植えたアーモンドは花を見るアーモンドで実はつかないそうです。」 そう上手くはいかないようですな。
下りで失敗したモヤモヤを係りの人にぶつけてしまうなんて男らしくない。申し訳ありませんでした。
タラの芽・茶の葉・釣鐘人参 ツリガネニンジン
今回も道すがらタラの芽、と云うよりタラの若葉と前回意外に美味しかったツリガネニンジン。それと放置茶畑からお茶の
新芽を戴いてテンプラにして晩酌のつまみに。そうそう花倉城跡で取った蕗のキャラ蕗もまだ残っていました。
ツリガネニンジンは忘れないように写真に写してきたが、何処にもありそうな雑草で、これでは来年まで覚えておけそうもない。
歩行記録 H29-5-7(日)
歩行時間:3時間25分 休憩時間:0時間50分 延時間:4時間15分
出発時刻:9時00分 到着時刻:13時15分
歩 数:13、094歩(推定距離9.29km) GPS距離7.8km
行程表
白藤の里 0:25> 白藤の里 0:35> 葉梨神社 0:35> 天王山 0:20> 展望地 0:25> 一宇戸坂峠 1:05> 白藤の里
天王山周回ルート概略図
4月の仲間ウォークのときクマガイソウの話が出て5月は葉梨の天王山に登ることになった。
となれば白藤の滝から葉梨神社経由で天王山に登るようになるのだが、そこから先でハタと困った。
藤枝市の天王山ハイキングコースは、山頂からは神社に戻る様になっているが、それでは余りに距離が短すぎる。
かと云って山頂から先の一宇戸坂峠は、峠への下りが一部不鮮明で藪漕ぎの心配がある。さてどうしたものか・・・・
マー藪漕ぎと言ってもほんの数mなのだから、私が先頭に立てば何とかなるだろう。と決行することにしました。
事前に渡してある案内を見て 「この滝は水が少ないが、ネットにあった写真は水が多かった。今日はどうかなぁ?」 と仲間の
一人がのたまう。写真を見せてもらうと確かに凄い量の水が一気に滝壺になだれ込んでいる。
普段この滝は水量が少なく、白い水の流れが垂直の岩壁を滑るように流れ落ちている様から白藤の滝と名が付いたと思っていた。
しかし写真の滝は様相が全然違うので間違って印刷したのではないかと本文を読むが、白藤の滝に間違いなさそうだった。
滝を楽しみしている仲間には悪いが、多分今日も滝は、白藤の名の如くチョロチョロした滝しか見る事ができないだろう。
民家の藤 駐車場の白藤
地域活性化センター白藤の里の駐車場に車を停めさせてもらうのだが、文句を言われるかビクビクしていた。
だが広い駐車場に停まっていた車は1台だけで人は誰も居ませんでした。
そんなにビクビクするなら滝の近くの駐車場に置けばよいのだが、それだと帰りが大変になると思ったのです。
これで結構を気を使うんですよ仲間ウォークでは。これが一人ならまず車は使わないし、車で来ても滝の駐車場に停めますから。
滝の駐車場の白藤は満開のものもあったが、メイン藤棚の白藤はまだ蕾状態で大分早そうだ。
“白藤まつり” と書かれた看板が置かれていたが期間も書いてないし何時のもか分からない。後でネットで調べたら5月5日が
お祭りだったようだ。今年は桜もそうだったがここも花のない花祭りだったのだろう。
観音滝 白藤の滝の滝壺へ
「ホントだ。水が少ない!」 仲間のガッカリした声がやけに胸に響く。私の責任ではないといえこの日を設定した責任はある。
観音滝も白藤の滝も先月来た時より更に水の量が少なかった。
仲間の一人が 「これなら滝壺まで行けそうだから行ってくる」 と登りだしたが、他の仲間は後に続かない。
私も以前に行った事があるので下で待つことにして、戻った仲間に 「滝壺はあった?」 と聞くと 「無かった」 との返事。
ネットの写真のような瀑布なら当然滝壺ができそうだが、滝壺らしき物が無いという事はあのような水量は珍しいのだろう。
あの状態の滝を見るには大雨や台風の後しかないのかもしれないが一度は見てみたいものだ。
「旅とは何かを見残してくることだ」 とは云え、ある程度の歳になると見残しはその言葉通りの見残しになってしまいそうです。
この “一度はみてみたい” も “もう見る事はない” と同義語になってしまいそうです。
標識修理 修理済
先頭を歩いていた仲間が農道を曲がらず真っすぐ進んでいくので慌てて 「左に曲がって」 と声を掛ける。
昨年12月に歩いた時はハイキングコースの標識が割れて落ちていた所だが、その割れた標識も今は無い。
「これじゃぁ標識が無ければ直進してしまうよ。」 と仲間がブツブツ言う。
すると 「アレー? ほらその草の中に標識らしい物があるよ」 と標識の周りの草を折りだすと、上のボルトが外れ下向きになって
字も読めなくなった標識が出てきた。
昨年はこの標識に気付かず、藤枝市のハイキングコースの紹介ブログには 「標識が無いので注意!」 なんて書いてしまった。
さすが二つの眼より十の眼だ。今日帰ったら紹介ブログを訂正しておこう。
草の中から標識が顔を出したが読めないじゃぁ意味がない。色々やったが平らにはならなかったので、下のボルトも外し直接
ブロックの上に置く事にした。これで一応見えるようになったが草が延びてくればまた隠れてしまうだろう。が、当座の厄には立つ。
クマガイソウの葉 天王山
葉梨神社のシャガの群落はまだ健在だったので 「これだけの群落は余りないよと」 と自慢するが反応は今一。
そして期待のクマガイソウは、アーァ 矢張り花は枯れて座布団のような草の上に残っていたのは、何も付いていない茎だけだった。
私が 「2週間前に来た時は全部花が咲いていたけどなぁ」 とチョビチョビ言うと 「アッ! きたない。自分ばっか」 と返ってくる。
慌てて 「いやあの時は烏帽子形山へ登ったついでだった。」 と弁解したが何処まで分かってくれたか。
それ程花に興味を示さないくせに、こういう時は調子に乗って言い募ってきます。笑いながらですが。
神社から始まる急な坂も、あと何mの標識に 「遠すぎる」 とか 「近すぎる」 なんて文句を言いながら歩けば苦痛も和らぐ。
ハイキングコースはこの道を下るのだと話すと 「ここの下りは滑りそうだから嫌だ。」 と都合の良い返事が。
「今日歩く一宇戸坂の下りも急だが、この道みたいに下が固くないから下りやすい」 と予防線を張っておいた。
天王山 竹林の道
景色の見えない天王山では短い休憩だけで先に進む。ここから先は少し踏み跡が薄い所もあるがどうと云った事はない。
そこでいつも前を歩いているOさんに 「Oさん踏み跡が薄い所もあるけど先頭を行って」 と頼む。
「アーいいよ。」 と言って先頭を歩いてもらったが、これが中々イエとっても親切で、邪魔な木や竹があると取り除いてくれる。
私なら踏みつけるか蹴とばすぐらいで手でどかす事は余りないのに随分の違いだった。
Oさんは私が期待していた、イエ心配していた桜の大木の所で案の定踏み跡を間違えてくれた。
「アッ! そっちではなく右に曲がって」 と言うと 「どうして右って分かるの?」 と聞いてきた。
実はここで私も最初に来た時は、桜の大木に気を取られ、ついつ直進して桜の方に行ってしまった場所です。そこで
「ほら少し先に目印があるでしょう。こういう場所は先の目印を確認しながら歩かないと踏み跡を見失うよ」 先輩面をした。
ここから急な下りが始まる 展望地から大崩山塊
景色も見えない稜線だが、そんなこんなと和気藹々と喋りながら、踏み跡の薄い稜線歩きを楽しむ事ができました。
正面に目印の付いた杉の木が現れたら、ここから向きを左(西)に変えて急な下りに入る。その前に腹ごしらえをしようと、右側に
続いていた槙の間を潜って放置(ミカンかな)畑の上に出て昼飯にした。
ここは天王山からの道で唯一景色が見られる場所だが、放置されたままなので雑草や雑木が延びてきた年々視界が悪くなって
きている。それでもまだ大崩山塊は見えています。
急な下り坂は 更に急になり 最後は留めの急坂になった
急な下りが始まり 「勢いをつけないで一歩一歩下って。」 と注意をすると皆黙々と下りだした。
お陰で転倒する者もいなく無事農道の見える場所に到着。問題の藪漕ぎはここからなのだが高々数mに過ぎない。
「左に下るのだけど目印が付いているので探してみて」 と言うと、今すぐ下に農道を見たばかりなので安心感が湧いたのだろう、
皆は 「どう」 「どう」 と言いながら藪を分けて目印を探しだした。
「ウワァー!」 とか 「イテェ!」 の叫びが上がりだしたので、慌てて 「どうした?」 と声を掛けると 「竹の葉に滑ったぁ」 との返事。
これは私の失敗です。この場所は私が先頭になって下る予定だったのが、農道を見て私もホッと気が緩んで 「探してみて」 なんて
言ってしまったのですから。
気を取り直して 「下に壊れたような階段が見えるところはある?」 と聞くと 「階段か分からないが段々がある」 との返事がした。
「そこをゆっくり下り、道路と同じくらいの高さの所に道路に向かう踏み跡があるから、そこから道路に出て。」 と指示をした。
「ウワァ! イテエ! 棘のある木を掴んじゃたぁ」 との情けない声が最後の悲鳴でした。
道路に出てから確認すると1回転んだのが2名、2回も2名、3回が1名でした。
もう山歩きは懲りたのではないか心配でしたが、登り口にあった太い竹や目印を隠している藪を取り除く余裕があったので正直
ホッとしました。でも怖くて感想は聞けませんでしたが。
一宇戸坂峠の標識 峠の地蔵
ここから白藤の里まで舗装された農道歩きです。ガードレールには峠の標識が建ち、地蔵尊も祀られています。
この道は藤枝の葉梨集落と岡部の羽佐間集落を結ぶ古道だと思います。その古道を探すためこの山域には何度も来ましたが、いつ
来てもこの道は工事中や通行止の看板が取れた事が無かった。
去年1月に来た時も通行止の看板はあったが、ダメ元と強引に行くと工事はやっていなかったが、農道は途中50m程が繋がって
いなかった。どうやら崩れやすい沢のために工事を中断しているようだったが、歩くには支障なかったのでそこから羽佐間集落に
出てビク石に登ってきた。それが今日歩いてみると工事中の看板は撤去されていたので多分工事は終り農道は開通したのだろう。
農道途中にある手製の小さな標識の “ビク石” を指して 「ここからビク石に行けるが、ビク石手前の大沢集落にも行けるよ。
竹林が迷路になっていて面白いけど行ってみる?」 と声を掛けるが全員無言。やはりさっきの転倒で懲りたのだろう。
来月の仲間ウォークが心配になってきました。
白藤の里:藤棚と鯉幟 兜 展
白藤の里は朝と違い20台くらいの車が停まっていた。一応白藤の藤棚はあるがまだ蕾状態で後ろを泳ぐ鯉幟も淋しそうだった。
建物も開いていたので中に入り 「兜展」 を見学する。
係りの人に 「アーモンドの里というけどアーモンドは何処に植えてあるのですか?」 と聞いてみた。
これは先月清水山に行ったときタンクの所で農家の人が 「白藤の里ではアーモンドう植えてアーモンドの里にする積りだったが、
植えたら植えっぱなしで手入れをしないので枯れちゃった。」 と言っていたのが頭にあったからだ。
「入口左右に2本と建物の周りに少し植えてあります。」 「へ~それだけ?」 と突っ込むと
「あの竹藪の所に明治製菓から300本のアーモンドの苗木を寄付してもらって植えたのですが、竹藪の消毒が強すぎて地元の
農家の人が管理してくれた5本以外はみんな枯れちゃいました。」 と竹林の丘を指を指した。
「て事は、手を入れなかったから枯れちゃったんだ。」 といやらしく更に突っ込む。
「アーモンドって手入れをしなくても育つって聞いていたから、特に手は入れなかったけど枯れると思わなかった。」
「300本もあれば手入れも大変だから、今度はリンゴの木のオーナー制度のように、アーモンドもオーナーを募って手入れをさせ、
収穫した実の一部をオーナーにやる様にしたらどう?」
「ここの植えたアーモンドは花を見るアーモンドで実はつかないそうです。」 そう上手くはいかないようですな。
下りで失敗したモヤモヤを係りの人にぶつけてしまうなんて男らしくない。申し訳ありませんでした。
タラの芽・茶の葉・釣鐘人参 ツリガネニンジン
今回も道すがらタラの芽、と云うよりタラの若葉と前回意外に美味しかったツリガネニンジン。それと放置茶畑からお茶の
新芽を戴いてテンプラにして晩酌のつまみに。そうそう花倉城跡で取った蕗のキャラ蕗もまだ残っていました。
ツリガネニンジンは忘れないように写真に写してきたが、何処にもありそうな雑草で、これでは来年まで覚えておけそうもない。