大崩山塊:朝鮮岩からと高草山縦走
歩行記録 H29-3-28(火)
歩行時間:6時間15分 休憩時間:1時間00分 延時間:7時間15分
出発時刻:6時00分 到着時刻:13時15分
歩 数: 22、869歩(推定距離16.23km) GPS距離.km
行程表
安倍川駅 1:25> 朝鮮岩 1:05> 丸子富士 0:30> 満観峰 0:30> 鞍掛峠 0:55> 高草山 1:35> 廻沢口
0:15> 岡部団地入口BS
毎日見ているブログに高草山のキスミレが相次いで紹介されて、見頃は “今週末” となっている。たが週末の天気予報が余り
良くない。それなら降水確率0%で晴れマーク一色の明日(28日)が良いと行ってきました。
勿論キスミレだけでは面白くないので、まだ少し早いかもしれないがヤマブキと山桜の様子も気にかかる。
なら朝鮮岩から満観峰に抜け高草山に行くのもいいが、それだけではまだ足りない。他には・・・・
例年この時期は大崩山塊の静焼アルプス縦走と称して、徳願寺の佐渡山から飯間山、宇津ノ谷峠、444m峰、満観峰、花沢山、
カンポ下の縦走や、朝鮮岩から満観峰、高草山、花沢山、満観峰、444m峰、宇津ノ谷峠を十字縦走などと勝手に名前を付けて
歩いていた。だが今年はどうしてか意欲が湧いてこずに今になっている。
今回もそれなら十字縦走を兼ねて歩けばいいと思ったが、その意欲は湧いてきませんでした。
それでも高草山までの縦走だけでは物足りなく、思いついたのは昨年の静焼アルプスを歩いたときに宇津ノ谷峠とロンショウの間の
鞍部に新しい標識が付いた事です。以前こあった “悪路” の標識に変わり、新しい標識の略図には、東に下ると宇津ノ谷集落とある
ので、静焼アルプスを歩いていて疲れた時の逃げ道になりそうです。
ヨシ!今日はその道を確認してこよう。宇津ノ谷峠までのコースは現地で決めればいいとコースも決定しました。
小野平のベンチ 洒落た温度計
丸子川の居尻橋を渡り井尻峠への分岐を過ぎると、道は徐々に傾斜を増して小野薬師寺に寄らない直登コースは更にきつくなる。
そんな急登も中電の25号鉄塔を過ぎ小野平の稜線になると緩やかになってホッとできる。
小野平にはベンチがあるが視界は効かない。だがきつい登りが終って誰もがもが立ち止まって休憩をしたくなる場所でもある。
ヤマブキ ヤマブキ
ヤマブキは大崩山塊の中腹に見られる花で、小野平から朝鮮岩、林叟院Aコース、カンポの尾根の大日堂下、満観峰の舟川の
農道などで見る事ができるが、容易にどこでも見れれる花です。
このヤマブキの大株が満開の時は、花の黄色が辺りを明るくしているようにも見え、それは見事に感じます。
そんな期待を抱いていたのですが、ヤマブキはまだ葉が開いたばかりで蕾が付いていな枝が殆どでした。
朝鮮岩 周りが焦げていた
朝鮮岩がいつもと違って見えていた。前回来た時は岩の手前は丈の低い雑木が生えていて、岩は直接見えなかったのが、周りの
雑木を伐採したので岩が物見台のように見えるようになっていた。
ウン!この方が断然格好いいし、名前にも合っている。
だが、岩の周りをよく見ると黒焦げの状態があちこちの残っていて、中には木の幹まで黒くなっているのもある。
どうやら火も使って伐採後の整理をしたようだが、こんな急な場所で火を使うんなんて怖くはなかったのだろうか。
私では山火事が心配でとてもできそうにない。いやそれ以前に急斜面が怖くて伐採すらできないだろう。
日本平はかすみ 富士山は見えない
天気予報は晴マーク一色だったのに雲は多く、霞はかかり冴えない天気だった。
これでヤマブキに次いで富士山の眺望の夢も断たれた。
ロープ場 第一展望台と書いてある
大崩山塊の中で随一のロープ場です。でもこの程度なら私でも上りはロープには触れずに登る事ができます。
第一展望台と標識の建つ場所にベンチがあるが眺めは今一。それにしても第二は何処にあるのだろうか。
丸子富士山頂 山頂のの石碑
この稜線には何ヶ所も巻道があるが、その中で一番巻道との差が大きいのはここの丸子富士への登りです。なので他の巻道は
気軽に歩いてしまうが、この巻道は分岐に来ると考えてしまいます。
巻道との差が大きい分、ここを避けると何かズルをしたような気がして心苦しくなってしまいます。そして二度と登らなくなってしまい
そうで、それも嫌なんです。
だが、折角登っても視界も効かない張りあいのない丸子富士山頂です。桜の大木が1本あるが、まだ蕾も見えない状態なので
当分は咲きそうにありません。
山頂には三等三角点舟川と小さな祠と石碑があって、その石碑には 「金光山 蔵王権現」 と刻まれています。
この山の名前は 「丸子富士」 と重たい名が付いているのに “金光山”???です。
確か “◯◯富士” の名称は富士山が見えない場所で富士山に似た山が付ける名前だと思っていたが、この二つの富士は並んで
見える場所がある。そのため偽物のみすぼらしが余計に際立ってしまい、大崩山塊大好き人間の私には恥ずかしく感じてしまいます。
以前私はこの山は山の形状から “三角山” 、山の歴史から “吐月峰” がいいのではと思っていたが、ここに “金光山” とあるなら
金光山の方がいいような気がします。
満観峰山頂 山頂の手製ベンチ
9時過ぎに着いた満観峰山頂には珍しく誰も居なかったが、休憩しているうちに次々と鞍掛方面から登ってきた。
安倍川駅から満観峰まではほぼ予定通り3時間で来れたが。これが焼津駅からだと2時間30分位と若干短縮できる。
だが焼津駅から歩く人は稀で花沢の里の観光駐車場から歩く人が多い。駐車場からだと1時間20分で山頂に着くので、花沢から
歩く人が多いようです。元日の山頂で初日の出見るときは2ヶ所ある大きな駐車場は満杯になり、山道は行列になります。
今日は景色が駄目なので山頂のベンチを紹介します。老巧化した四阿を撤去したあとはテーブルに丸太のベンチになりました。
そしてその先の富士山の見える方には、材木でできた簡易なベンチがある並べられている。見た目は格好悪いが眺めが良いので
人気は高く、他にも何脚かあるテーブル付きベンチより利用する人が多い気がする。
満観峰から鞍掛峠への下りは蔦の細道の分岐には行かず、山頂直下の階段の所から始まる脇道に入った。
この脇道は去年花沢山で転倒したとき上りで初めて歩いたが、距離も短く余りメリットは感じなかった。それでも下りも一度は歩か
ないと思い入ったが、生憎道が湿っていて滑ること滑る事。入った事を後悔しました。
歩いた時間はたった5分。これでは近道と云ってもたかが知れてるでしょう。
モグラの餌場 モグラの餌場 イヌシデ? オオバヤナギ?
鞍掛峠までは何人ものハイカーとすれ違う。一番多いのは私と同じようなリタイアした年金組のようで、しかも単独行が多い。
小遣いが少ないので金の掛からない低山歩きは丁度良いのだろう。
鞍掛峠上の放置茶畑の横の登山道が深く耕かされていた。勿論猪の蚯蚓取りの痕で珍しくも無いが、ここのは土の表面だけでなく
まるでスコップで掘返したように深く掘られていた。蚯蚓がこんな深くにいるとは思えないが茶畑の横で土が柔らかいのだろうか。
この幹肌の木は以前にも大崩山塊で見た事があり調べたが分からなかった。今回は強い味方があるので早速取り出して調べてみると、
「イヌシデ(犬四手)」 の幹肌と似ていた。 「樹皮は網目状の縞模様」 と書いてあり葉の形状も書いてあったが、まだ葉は付いていない。
それでもまだ自信が持てず家に戻ってからネットで調べると 「オオバヤナギ(大葉柳)」 の幹肌がそっくりだった。
説明には 「河岸の砂礫地に生え河畔林を作り、樹皮は灰褐色で縦に裂け目が入る」 とあったが、ここは河岸でもないし砂礫地でもない。
果たしてどちらが正解なのか、それとも別の木なのか。植物の判定は難しい。
散らかっている?山林 第?展望台
登山道を歩いていると以前から気になっていた林を覗いてみた。林の中の杉の木には肥料のビニール袋などを根元に巻き付けて
あるが、それが外れて辺りに散らかっている。自分の土地だから許されるのかもしれないが、あまり見た目は良くない。
今日の目的の一つの山桜の様子見だが、すでに丸子富士で諦めていた。だがここからは三角点のピークや花沢山の斜面の山桜が
何本も見えるのだが・・・・・ウーン矢張りやここからでも山桜が咲いた木は1本として見えなかった。まだ大分早いのだろう。
コアジサイの咲く所から上に延びる踏み跡は以前から気になっていた。この時季なら何か花が咲いていないかと入り込んでみると、
土の中から少し顔を出した丸太の階段が上に続いている。どうやら古い登山道のようだった。
古い階段が終えても上に延びる踏み跡は続いていたが、もう少し経てば雑草に覆い隠されてしまいそうな心細い踏み跡だった。
その踏み跡を少し上に登った上には登山道があって期待した花には出合えなかった。
この踏み跡の入口からの登山道は、右に迂回して林道の近くを通り再度向きを左に変えている。多分古い直登の道を緩やかな
道に作り変えたのだろう。上から踏み跡を見ても分かりにくく下りに使うには無理そうです。
キスミレ群生地入口 キスミレ群生地
キスミレの群生地に上の入口から入っていくと、上からでも群生地に何人かの人影が見えた。
大砲レンズを付けたカメラや三脚を据えて花を狙っているカメラマンがいたが、彼らが写せばこの貧弱な群生地も見栄えのする花場と
化すのだろうから写真とは恐ろしいものだ。
私も素敵な写真を撮りたく、意を決してカメラ講座に参加したが一回出席しただけで止めてしまった。
何しろ講師曰く 「1枚写すのに10分20分は当たり前」 だそうで、私のように一度の歩きで100枚から200枚写す者には適さなかった。
講座内容も完全マニュアルで写すことが目的で、私はその手前のシャッタースピード優先や、絞り優先の撮影方法を学びたかったので
内容が高度すぎました。
そんな言分けを妻にして一度で止めてしまうなんて、とんだ無駄遣いだったと反省しています。
キスミレ
キスミレのブログには “今年のキスミレは開花が遅く、見頃は今週末” だと紹介したものが多かったが、中はこんな風に紹介している
ブログもあった。
「「見ごろは来週」と言っている見物客の声が耳に入ってきましたが、今年の見ごろは今でしょう。」 と、私もこの意見に大賛成です。
何故か年々花影が薄くなっているように思えるキスミレに対し、年々濃くなってきているのは群生地の横の道です。
何年か前までは入口に大きな木の枝を置いたりして踏み跡を隠そうとしていたが、今ではそんな事もなく群生地にはキスミレの保存を
している高草山研究会の写真入りの注意書きまである。
焼津市では高草山のキスミレとヤマタバコ群落を特定植物群落にしていて、キスミレ観察会やキスミレウォーク等も開催していた。
コーラスグループの “キスミレ” やディーサービス “きすみれ” もあるくらい焼津市民に知られているのだから、この際花沢山城跡の
整備もさることながら、この群生地保護に力を入れたらどうだろうか。金を入れたから絶滅危惧種のキスミレが復活するほど甘いもの
ではないだろうが、無償で奉仕してくれている人たちの援助にはなるだろう。
それにこれだけ有名になったのなら、隠すよりも公開した方が盗掘や踏み荒らしなどの不法行為も減るのではないかな。
登山道に戻り次のコースをしばし考えた。残った目的の道探しは宇津ノ谷峠の先だが、その前にこのコースの下に咲いているらしい
コシノコバイモを見て見たい。キスミレを紹介したブログにはこのコシノコバイモとセットで紹介しているのが多いので、この下と辺りとは
思うが咲いている場所を見つけれるかどうかは分からない。マー多分駄目でしょう。結局林叟院まで行って戻ることになりそうです。
止めた、止めた。ともかく高草山にまで登ってから考えよう。
歩行記録 H29-3-28(火)
歩行時間:6時間15分 休憩時間:1時間00分 延時間:7時間15分
出発時刻:6時00分 到着時刻:13時15分
歩 数: 22、869歩(推定距離16.23km) GPS距離.km
行程表
安倍川駅 1:25> 朝鮮岩 1:05> 丸子富士 0:30> 満観峰 0:30> 鞍掛峠 0:55> 高草山 1:35> 廻沢口
0:15> 岡部団地入口BS
毎日見ているブログに高草山のキスミレが相次いで紹介されて、見頃は “今週末” となっている。たが週末の天気予報が余り
良くない。それなら降水確率0%で晴れマーク一色の明日(28日)が良いと行ってきました。
勿論キスミレだけでは面白くないので、まだ少し早いかもしれないがヤマブキと山桜の様子も気にかかる。
なら朝鮮岩から満観峰に抜け高草山に行くのもいいが、それだけではまだ足りない。他には・・・・
例年この時期は大崩山塊の静焼アルプス縦走と称して、徳願寺の佐渡山から飯間山、宇津ノ谷峠、444m峰、満観峰、花沢山、
カンポ下の縦走や、朝鮮岩から満観峰、高草山、花沢山、満観峰、444m峰、宇津ノ谷峠を十字縦走などと勝手に名前を付けて
歩いていた。だが今年はどうしてか意欲が湧いてこずに今になっている。
今回もそれなら十字縦走を兼ねて歩けばいいと思ったが、その意欲は湧いてきませんでした。
それでも高草山までの縦走だけでは物足りなく、思いついたのは昨年の静焼アルプスを歩いたときに宇津ノ谷峠とロンショウの間の
鞍部に新しい標識が付いた事です。以前こあった “悪路” の標識に変わり、新しい標識の略図には、東に下ると宇津ノ谷集落とある
ので、静焼アルプスを歩いていて疲れた時の逃げ道になりそうです。
ヨシ!今日はその道を確認してこよう。宇津ノ谷峠までのコースは現地で決めればいいとコースも決定しました。
小野平のベンチ 洒落た温度計
丸子川の居尻橋を渡り井尻峠への分岐を過ぎると、道は徐々に傾斜を増して小野薬師寺に寄らない直登コースは更にきつくなる。
そんな急登も中電の25号鉄塔を過ぎ小野平の稜線になると緩やかになってホッとできる。
小野平にはベンチがあるが視界は効かない。だがきつい登りが終って誰もがもが立ち止まって休憩をしたくなる場所でもある。
ヤマブキ ヤマブキ
ヤマブキは大崩山塊の中腹に見られる花で、小野平から朝鮮岩、林叟院Aコース、カンポの尾根の大日堂下、満観峰の舟川の
農道などで見る事ができるが、容易にどこでも見れれる花です。
このヤマブキの大株が満開の時は、花の黄色が辺りを明るくしているようにも見え、それは見事に感じます。
そんな期待を抱いていたのですが、ヤマブキはまだ葉が開いたばかりで蕾が付いていな枝が殆どでした。
朝鮮岩 周りが焦げていた
朝鮮岩がいつもと違って見えていた。前回来た時は岩の手前は丈の低い雑木が生えていて、岩は直接見えなかったのが、周りの
雑木を伐採したので岩が物見台のように見えるようになっていた。
ウン!この方が断然格好いいし、名前にも合っている。
だが、岩の周りをよく見ると黒焦げの状態があちこちの残っていて、中には木の幹まで黒くなっているのもある。
どうやら火も使って伐採後の整理をしたようだが、こんな急な場所で火を使うんなんて怖くはなかったのだろうか。
私では山火事が心配でとてもできそうにない。いやそれ以前に急斜面が怖くて伐採すらできないだろう。
日本平はかすみ 富士山は見えない
天気予報は晴マーク一色だったのに雲は多く、霞はかかり冴えない天気だった。
これでヤマブキに次いで富士山の眺望の夢も断たれた。
ロープ場 第一展望台と書いてある
大崩山塊の中で随一のロープ場です。でもこの程度なら私でも上りはロープには触れずに登る事ができます。
第一展望台と標識の建つ場所にベンチがあるが眺めは今一。それにしても第二は何処にあるのだろうか。
丸子富士山頂 山頂のの石碑
この稜線には何ヶ所も巻道があるが、その中で一番巻道との差が大きいのはここの丸子富士への登りです。なので他の巻道は
気軽に歩いてしまうが、この巻道は分岐に来ると考えてしまいます。
巻道との差が大きい分、ここを避けると何かズルをしたような気がして心苦しくなってしまいます。そして二度と登らなくなってしまい
そうで、それも嫌なんです。
だが、折角登っても視界も効かない張りあいのない丸子富士山頂です。桜の大木が1本あるが、まだ蕾も見えない状態なので
当分は咲きそうにありません。
山頂には三等三角点舟川と小さな祠と石碑があって、その石碑には 「金光山 蔵王権現」 と刻まれています。
この山の名前は 「丸子富士」 と重たい名が付いているのに “金光山”???です。
確か “◯◯富士” の名称は富士山が見えない場所で富士山に似た山が付ける名前だと思っていたが、この二つの富士は並んで
見える場所がある。そのため偽物のみすぼらしが余計に際立ってしまい、大崩山塊大好き人間の私には恥ずかしく感じてしまいます。
以前私はこの山は山の形状から “三角山” 、山の歴史から “吐月峰” がいいのではと思っていたが、ここに “金光山” とあるなら
金光山の方がいいような気がします。
満観峰山頂 山頂の手製ベンチ
9時過ぎに着いた満観峰山頂には珍しく誰も居なかったが、休憩しているうちに次々と鞍掛方面から登ってきた。
安倍川駅から満観峰まではほぼ予定通り3時間で来れたが。これが焼津駅からだと2時間30分位と若干短縮できる。
だが焼津駅から歩く人は稀で花沢の里の観光駐車場から歩く人が多い。駐車場からだと1時間20分で山頂に着くので、花沢から
歩く人が多いようです。元日の山頂で初日の出見るときは2ヶ所ある大きな駐車場は満杯になり、山道は行列になります。
今日は景色が駄目なので山頂のベンチを紹介します。老巧化した四阿を撤去したあとはテーブルに丸太のベンチになりました。
そしてその先の富士山の見える方には、材木でできた簡易なベンチがある並べられている。見た目は格好悪いが眺めが良いので
人気は高く、他にも何脚かあるテーブル付きベンチより利用する人が多い気がする。
満観峰から鞍掛峠への下りは蔦の細道の分岐には行かず、山頂直下の階段の所から始まる脇道に入った。
この脇道は去年花沢山で転倒したとき上りで初めて歩いたが、距離も短く余りメリットは感じなかった。それでも下りも一度は歩か
ないと思い入ったが、生憎道が湿っていて滑ること滑る事。入った事を後悔しました。
歩いた時間はたった5分。これでは近道と云ってもたかが知れてるでしょう。
モグラの餌場 モグラの餌場 イヌシデ? オオバヤナギ?
鞍掛峠までは何人ものハイカーとすれ違う。一番多いのは私と同じようなリタイアした年金組のようで、しかも単独行が多い。
小遣いが少ないので金の掛からない低山歩きは丁度良いのだろう。
鞍掛峠上の放置茶畑の横の登山道が深く耕かされていた。勿論猪の蚯蚓取りの痕で珍しくも無いが、ここのは土の表面だけでなく
まるでスコップで掘返したように深く掘られていた。蚯蚓がこんな深くにいるとは思えないが茶畑の横で土が柔らかいのだろうか。
この幹肌の木は以前にも大崩山塊で見た事があり調べたが分からなかった。今回は強い味方があるので早速取り出して調べてみると、
「イヌシデ(犬四手)」 の幹肌と似ていた。 「樹皮は網目状の縞模様」 と書いてあり葉の形状も書いてあったが、まだ葉は付いていない。
それでもまだ自信が持てず家に戻ってからネットで調べると 「オオバヤナギ(大葉柳)」 の幹肌がそっくりだった。
説明には 「河岸の砂礫地に生え河畔林を作り、樹皮は灰褐色で縦に裂け目が入る」 とあったが、ここは河岸でもないし砂礫地でもない。
果たしてどちらが正解なのか、それとも別の木なのか。植物の判定は難しい。
散らかっている?山林 第?展望台
登山道を歩いていると以前から気になっていた林を覗いてみた。林の中の杉の木には肥料のビニール袋などを根元に巻き付けて
あるが、それが外れて辺りに散らかっている。自分の土地だから許されるのかもしれないが、あまり見た目は良くない。
今日の目的の一つの山桜の様子見だが、すでに丸子富士で諦めていた。だがここからは三角点のピークや花沢山の斜面の山桜が
何本も見えるのだが・・・・・ウーン矢張りやここからでも山桜が咲いた木は1本として見えなかった。まだ大分早いのだろう。
コアジサイの咲く所から上に延びる踏み跡は以前から気になっていた。この時季なら何か花が咲いていないかと入り込んでみると、
土の中から少し顔を出した丸太の階段が上に続いている。どうやら古い登山道のようだった。
古い階段が終えても上に延びる踏み跡は続いていたが、もう少し経てば雑草に覆い隠されてしまいそうな心細い踏み跡だった。
その踏み跡を少し上に登った上には登山道があって期待した花には出合えなかった。
この踏み跡の入口からの登山道は、右に迂回して林道の近くを通り再度向きを左に変えている。多分古い直登の道を緩やかな
道に作り変えたのだろう。上から踏み跡を見ても分かりにくく下りに使うには無理そうです。
キスミレ群生地入口 キスミレ群生地
キスミレの群生地に上の入口から入っていくと、上からでも群生地に何人かの人影が見えた。
大砲レンズを付けたカメラや三脚を据えて花を狙っているカメラマンがいたが、彼らが写せばこの貧弱な群生地も見栄えのする花場と
化すのだろうから写真とは恐ろしいものだ。
私も素敵な写真を撮りたく、意を決してカメラ講座に参加したが一回出席しただけで止めてしまった。
何しろ講師曰く 「1枚写すのに10分20分は当たり前」 だそうで、私のように一度の歩きで100枚から200枚写す者には適さなかった。
講座内容も完全マニュアルで写すことが目的で、私はその手前のシャッタースピード優先や、絞り優先の撮影方法を学びたかったので
内容が高度すぎました。
そんな言分けを妻にして一度で止めてしまうなんて、とんだ無駄遣いだったと反省しています。
キスミレ
キスミレのブログには “今年のキスミレは開花が遅く、見頃は今週末” だと紹介したものが多かったが、中はこんな風に紹介している
ブログもあった。
「「見ごろは来週」と言っている見物客の声が耳に入ってきましたが、今年の見ごろは今でしょう。」 と、私もこの意見に大賛成です。
何故か年々花影が薄くなっているように思えるキスミレに対し、年々濃くなってきているのは群生地の横の道です。
何年か前までは入口に大きな木の枝を置いたりして踏み跡を隠そうとしていたが、今ではそんな事もなく群生地にはキスミレの保存を
している高草山研究会の写真入りの注意書きまである。
焼津市では高草山のキスミレとヤマタバコ群落を特定植物群落にしていて、キスミレ観察会やキスミレウォーク等も開催していた。
コーラスグループの “キスミレ” やディーサービス “きすみれ” もあるくらい焼津市民に知られているのだから、この際花沢山城跡の
整備もさることながら、この群生地保護に力を入れたらどうだろうか。金を入れたから絶滅危惧種のキスミレが復活するほど甘いもの
ではないだろうが、無償で奉仕してくれている人たちの援助にはなるだろう。
それにこれだけ有名になったのなら、隠すよりも公開した方が盗掘や踏み荒らしなどの不法行為も減るのではないかな。
登山道に戻り次のコースをしばし考えた。残った目的の道探しは宇津ノ谷峠の先だが、その前にこのコースの下に咲いているらしい
コシノコバイモを見て見たい。キスミレを紹介したブログにはこのコシノコバイモとセットで紹介しているのが多いので、この下と辺りとは
思うが咲いている場所を見つけれるかどうかは分からない。マー多分駄目でしょう。結局林叟院まで行って戻ることになりそうです。
止めた、止めた。ともかく高草山にまで登ってから考えよう。