歩行記録 H28-11-29(火)
歩行時間:6時間45分 休憩時間:1時間35分 延時間:8時間20分
出発時刻:8時10分 到着時刻:16時30分
歩 数: 37、494歩(推定距離26.6km) GPS距離24.8km
行程表
藤枝総合病院バス停 0:05> 登山道入口 0:45> 六合合流 0:45> 山道入口 0:15> 心岳寺出合 0:30> 心岳寺 0:45>
心岳寺出合 0:50> 双子山 0:50> 中山バス停 1:10> 谷稲葉IC前 0:50> 藤枝駅
間違えてしまった 何とか倶楽部
時刻は11時で少し腹がすいてきたが昼飯は二子山で食べる予定だ。それでも薄皮饅頭とミカンで空腹を誤魔化して出発をした。
今歩いて来たばかりの道の最初の橋を渡るとすぐ次の橋があった。橋の手前にも右に曲がる道がついている。
アレー? 橋を二つも渡ったかしら? 覚えがない。かと言って橋を見ながら直角に曲がった覚えもない。
標識はと探したが見当たらない。さてどうしよう。直進すべきか、曲るべきか。マーいいかと、橋を渡ることにした。
でも、見た覚えのない景色が出てきて、またもや分岐出てしまった。そこにも標識は無い。どうやら間違えたようだ。
橋まで引き返し橋の袂を曲がっていくと、今度はすぐ見た覚えのある場所に出た。
何か商売をやっていたのか当て字で書いた看板が幾つかある。来るときは何をやっていただろうと考えながら歩いた道だ。
たった数分の迷い道で不安もなかったが、下りのときは目的地の心岳寺が見えたので安心し、注意を怠った所為だろう。
駿河台コースでも1ヶ所標識が欲しい場所があったが、心岳寺コースもここだけは標識は欲しいと思った。
段の地蔵 少しやせ尾根
段の地蔵が右上に見てきて、その段の上に登ると平坦な道になる。そこから少し行くと道の両側が低くなった大袈裟に云えば
“痩せ尾根” に出る。このような道は時折見かけるがどのようしてできたのだろう?
柔らかい土の上を歩いていると、その部分だけが固くなってくるが、周りの柔らかな所の土は崩れたり、流失したりして低くなって
しまったのか。
一方この道とは反対に周りが高くなり道が沢状になった所はよく見かける。このような道は遍路道にも多いが、これは歩いた場所が
低くなったのか、それとも元々低かった沢を道として歩くようになったのか?
段の地蔵と出合付近
藤枝市のハイキングコースの双子山コースのガイドでは、こんな風に説明しています。
「山あり、谷あり、平地ありだけど、景色がいい!」
藤枝バイパス谷稲葉インターチェンジの北側、谷稲葉地区を歩き、心岳寺の手前を左に入り、農道を登って行くと尾根沿いの
道となり、辺り一面の山は緑のじゅうたんを敷きつめたように、茶の木が整然と植えられています。
さらに進んで行くとしだいに視野が広がって行き、見晴らしが良くなります。 道標に従って行くと島田市境に出ます。
この付近の樹木の下にひっそりと地蔵尊が座っています。
尾根(境界線)に沿って鳥の声を楽しみながら北へ進むと谷間のきれいな小川を左眼下に見ることができます。
川のせせらぎを聞きながら一休みしてから、山道を登っていくと眼下に中山・本郷・ 宮原地区が、 遠くには駿河湾が見え、
素晴らしい景観を満喫できます。 中山地区を目標に下山すると、中山バス停に着きます。
お世話になっているガイドマップの文句は付けたくないが、下線の部分は納得がいかない。
先ず地図の黄色で表示した “市境” を見てください。市境は双子山からの道に沿ってきて、出合の所で向きを変えて南の駿河台
方面に向っています。一方地蔵はというと、出合からそのまま東に向かった場所にあります。
地蔵から更に道を進むと “谷間のきれいな小川を左眼下に見れる” とある。本当かしら? 今日上り下りしたがせせらぎの音には
気づかなったし、もちろん小川を見る事はなかった。
更に山道を登っていくと駿河湾の見えるとあるが一体どこの場所を指しているのだろうか。出合から双子山までは林の中の道で
一切景色は見えなかったのに。
それに山頂の事には何も触れていないが何故だろうな。疑問の多い一文だ。
駿河台・心岳寺出合 学校林
ここの出合から心岳寺まで下りで30分、上りで45分掛かってしまった。駿河台からは2時間弱掛かったので近い事は近い。
だが興味を引く物は段の地蔵だけで他には無かった。心岳寺までバスが来ていれば歩いても良いが、現状では余りお勧めではない。
「藤枝北高等学校学校林」 の杭が建っていた。確か北高は職業学校なので林業科もあるのだろう。それにしても下刈りもされてなく
手入れの良くない林だ。今では下刈りや枝打ちの実習なぞ学校ではやらないのだろう、練習しても使う事がないのだから。
私の育った御殿場地区は市に合併す際、それぞれの町や村の持っていた財産を新市に献上しないで、町村がそのまま保有する
ことになった。その中に林があったので林の下刈りに中学の時は動員された。どんな作業をやったかは忘れてしまったが下刈りに
参加した事は間違いない。いまではどうなっているのかな。
中山出合 最後の上り
心岳寺の出合から中山の出合まで思った以上に時間が掛かってしまい、12時はもうとっくに過ぎてしまった。
それより余り時間が掛かり過ぎると、今日最後に予定している “峠の地蔵” の道の調査ができなくなってしまう。
しかし焦ったところで歩調は早まらない。双子山の最後の上りの階段が苦しかった。
一生我慢像 山頂広場
この “一生我慢” の像は何となく好きです。重荷を持ち上げ我慢をしているのに顔は平然としている。
私は喜怒哀楽が顔に出てしまうので少しは見習わなければいけない。と心では思っても実行はできない。
山頂広場の 「私有地につき 無断立入禁止」 の看板を見て藤枝市のガイドマップの事を思い出した。
ガイドマップにはこのコースの途中の景色が素晴らしいと書いてあるが、コースの中では山頂からの景色が一番だと思う。
なのにガイドブックには山頂の事は一言も触れていない。それはきっとこの “立入禁止” の看板が影響しているのではないか。
市としては私有地に立入することを進めるような文言を書く事ができなかったのだろう。
参道と悠々の森分岐 双子山山頂(虚空蔵尊堂)
狛 犬
双子山の山頂は広場の先にあり、途中にある悠々の森経由で東光寺に下る農道との分岐を、右の狛犬の間を進みます。
この狛犬は少し変わっていて、普通狛犬なら口は阿吽の形で片一方は閉じているものだが、ここの狛犬は両方とも口が空いている。
しかもその開いた口の中には白い球が入っている。その球を触ると固いので石なのだろうか? ならどうして中に入れたのか?
更に狛犬なら角のある物と無い物で一対の事が多いが、ここの狛犬は両方とも角は無い。
狛犬と燈篭の建つ参道を歩くと神社に向かうような気になるが、山頂に建つお堂は虚空蔵尊堂とか。ならお寺だ。
お堂の前には大草村三等三角点(436.5)があります。
そうそう2年ほど前に一生我慢の像の近くに建てられた双子山の山頂標識には 「双子山345m」 とあるが、明らかに間違って
いるが一向に直される気配はない。マジックで直していいのだろうか。
丑像 寅像
虚空蔵菩薩は丑・寅年生まれの人の守本尊(守護仏)なので、そのため虚空蔵菩薩がご本尊の寺社では丑寅の像が奉納される
のだそうです。ここにも立派な丑寅像が青空に映えていました。
東の眺め(大崩山塊) 西の眺め(遠州灘)
本来なら山頂から富士山が見えるのだが、今日は生憎に遠くは見えていない。以前ここからは東の方角しか開けていなかったが、
太陽光発電のため家や立木を伐採してくれたおかげで西の景色も見えるようになった。
本来なら遠州灘から粟ヶ岳、千葉山と一望できるはずだが、今日はこちらの景色も冴えていない。
中山分岐 農道遭遇
予定時間は有って無いようなものだが、今日は一応峠の地蔵の調査をして4時ごろには藤枝駅に戻りたいと思っていた。
次に歩く中山への道は初めて歩く道で、ガイドマップには双子山ら中山バス停までは80分となっている。
今、山頂を出るのが1時25分なので中山には2時45分。更に峠の地蔵の入口までは30分はは掛かるので到着は3時半頃に
なる。これではとても調査などしている時間はない。それどころかこのままでも藤枝駅到着が5時頃になってしまいそうだ。
仕方がない峠の地蔵の調査は、いつか別の日に単独で計画して来ることにする。(こういう決断は簡単にする)
山頂から中山分岐を過ぎて農道にはたったの15分で着いてしまった。80分の時間を知らなければ “もう農道だ” と喜んだ
だろうが “農道を1時間も” と思うとげんなりしてしまった。
作業小屋(ここから平坦になる) 集落が見えた
農道が始まり2分も下ると作業小屋があり、そこからは農道も太くなり電気も来ている。
ただここで下る道を迷ってしまった。小屋の横を通って下る道と、小屋の後ろを通って直進する道があるのだが標識が無い。
さてどうしたものか、曲るべきか直進するべきか。道の流れは曲って下る方だが、若し違っていたら坂を登り返さなければならない。
それより平らな直進なら間違っても戻るのが楽そうだ。と、直進の道を行く。
途中から道は下りだしたが下の方には電信柱が見えていた。それならこの道で間違いないと自信を付け下って行くと標識があった。
作業小屋の分岐からたった2・3分の不安でした。
急な下りの農道は歩きずらい。こんな道を1時間も下ると思うとゾーとする。しかし上りだって余り歩きたくない道だ。
この道は中山地区の人なら兎も角、藤枝駅から歩く者には適していない道だと思った。
道も平らになってくると正面に集落が見えきた。これなた中山部落も近そうだが時間は予定の半分の40分しか経っていない。
変だなーと思いながら下って行くと丸太を積んであるのが見えてきた。中山からの登山口は確か材木屋を入るの筈だったが、その
材木屋か・・・・・
材木屋の先は県道 県道交差点
材木屋の先の道には車が走っているのが見えてきた。間違いない!あそこが入口だ。何だか得したような騙されたような。
兎も角県道81号に出て中山交差点で県道32号を右折した所に中山バス停はあった。
山頂からバス停まで50分で下れたので、他の2コースに比べても距離は短い。だが問題はここから駅まで戻る手段だが問題だ。
今の時刻は2時15分で、バスの時間を見ると次のバスは3時29分で1時間以上ある。
しかもそのバスの終点は途中の金吹橋で、そこから駅には小1時間も歩かなければならない。
アーァだからこのコースはメリットが無いと今まで歩いた事はなかったのだ。と、嘆くことしきりだった。
そうだ忘れないうちにメモをしておこう。この中山コースも標識が不備な場所が1ヶ所あった。場所は農道に出て最初の作業小屋の
所で、後は下りに関しては要所要所に標識があったので困る事はなかった。
ただ、下りでは困らなかったが、このコースを上るときは材木屋の入口に標識が無いので困るだろう。以前はここに標識が建って
いたのだが撤去されてしまったようだ。
峠の地蔵入口(新東名下) 谷稲葉の国1バイパス
1時間以上もバスを待つわけにもいかず歩き出した。中山からの道は県道以外に瀬戸川沿いの車のあまり通らない道があるので
左程苦痛ではない。途中には川中島八兵衛さんを祀った石碑もあるので気も紛れる。
新東名下の峠の地蔵の入口に着いたのが3時丁度。もう今更行く気はないが、遠くに見える山の稜線に修業僧の歩いた “嶺の道” が
あるなら歩いてみたい。いつか必ず歩いてみよう。
新東名を過ぎ瀬戸川を渡る赤坂橋を過ぎると、道は県道横の歩道歩きになる。歩道なので歩くのには支障がないが面白みはない。
そうなると疲れが出てくる。惰性の歩きになって来た頃、ようやく国道1号のバイパスに着いた。
心岳寺はこのガードを右に入った所にあるのでほぼ一周したことになる。
ここから駅まではまだ1時間は歩かなければならないかと思うと除けに疲れは増す。だましだまし駅に着いたのは4時30分。
峠の地蔵の道を歩かなかったのに想定到着時間を越えていた。
GPSの距離はたったの25km。それなのにこんなに疲れたなんて情けない。今日は無理はしていないが私には目一杯の工程だった。
情けないと思ってもどうしょうもない。これから増々足が弱まるのかと思うとゾーとする。
歩行時間:6時間45分 休憩時間:1時間35分 延時間:8時間20分
出発時刻:8時10分 到着時刻:16時30分
歩 数: 37、494歩(推定距離26.6km) GPS距離24.8km
行程表
藤枝総合病院バス停 0:05> 登山道入口 0:45> 六合合流 0:45> 山道入口 0:15> 心岳寺出合 0:30> 心岳寺 0:45>
心岳寺出合 0:50> 双子山 0:50> 中山バス停 1:10> 谷稲葉IC前 0:50> 藤枝駅
間違えてしまった 何とか倶楽部
時刻は11時で少し腹がすいてきたが昼飯は二子山で食べる予定だ。それでも薄皮饅頭とミカンで空腹を誤魔化して出発をした。
今歩いて来たばかりの道の最初の橋を渡るとすぐ次の橋があった。橋の手前にも右に曲がる道がついている。
アレー? 橋を二つも渡ったかしら? 覚えがない。かと言って橋を見ながら直角に曲がった覚えもない。
標識はと探したが見当たらない。さてどうしよう。直進すべきか、曲るべきか。マーいいかと、橋を渡ることにした。
でも、見た覚えのない景色が出てきて、またもや分岐出てしまった。そこにも標識は無い。どうやら間違えたようだ。
橋まで引き返し橋の袂を曲がっていくと、今度はすぐ見た覚えのある場所に出た。
何か商売をやっていたのか当て字で書いた看板が幾つかある。来るときは何をやっていただろうと考えながら歩いた道だ。
たった数分の迷い道で不安もなかったが、下りのときは目的地の心岳寺が見えたので安心し、注意を怠った所為だろう。
駿河台コースでも1ヶ所標識が欲しい場所があったが、心岳寺コースもここだけは標識は欲しいと思った。
段の地蔵 少しやせ尾根
段の地蔵が右上に見てきて、その段の上に登ると平坦な道になる。そこから少し行くと道の両側が低くなった大袈裟に云えば
“痩せ尾根” に出る。このような道は時折見かけるがどのようしてできたのだろう?
柔らかい土の上を歩いていると、その部分だけが固くなってくるが、周りの柔らかな所の土は崩れたり、流失したりして低くなって
しまったのか。
一方この道とは反対に周りが高くなり道が沢状になった所はよく見かける。このような道は遍路道にも多いが、これは歩いた場所が
低くなったのか、それとも元々低かった沢を道として歩くようになったのか?
段の地蔵と出合付近
藤枝市のハイキングコースの双子山コースのガイドでは、こんな風に説明しています。
「山あり、谷あり、平地ありだけど、景色がいい!」
藤枝バイパス谷稲葉インターチェンジの北側、谷稲葉地区を歩き、心岳寺の手前を左に入り、農道を登って行くと尾根沿いの
道となり、辺り一面の山は緑のじゅうたんを敷きつめたように、茶の木が整然と植えられています。
さらに進んで行くとしだいに視野が広がって行き、見晴らしが良くなります。 道標に従って行くと島田市境に出ます。
この付近の樹木の下にひっそりと地蔵尊が座っています。
尾根(境界線)に沿って鳥の声を楽しみながら北へ進むと谷間のきれいな小川を左眼下に見ることができます。
川のせせらぎを聞きながら一休みしてから、山道を登っていくと眼下に中山・本郷・ 宮原地区が、 遠くには駿河湾が見え、
素晴らしい景観を満喫できます。 中山地区を目標に下山すると、中山バス停に着きます。
お世話になっているガイドマップの文句は付けたくないが、下線の部分は納得がいかない。
先ず地図の黄色で表示した “市境” を見てください。市境は双子山からの道に沿ってきて、出合の所で向きを変えて南の駿河台
方面に向っています。一方地蔵はというと、出合からそのまま東に向かった場所にあります。
地蔵から更に道を進むと “谷間のきれいな小川を左眼下に見れる” とある。本当かしら? 今日上り下りしたがせせらぎの音には
気づかなったし、もちろん小川を見る事はなかった。
更に山道を登っていくと駿河湾の見えるとあるが一体どこの場所を指しているのだろうか。出合から双子山までは林の中の道で
一切景色は見えなかったのに。
それに山頂の事には何も触れていないが何故だろうな。疑問の多い一文だ。
駿河台・心岳寺出合 学校林
ここの出合から心岳寺まで下りで30分、上りで45分掛かってしまった。駿河台からは2時間弱掛かったので近い事は近い。
だが興味を引く物は段の地蔵だけで他には無かった。心岳寺までバスが来ていれば歩いても良いが、現状では余りお勧めではない。
「藤枝北高等学校学校林」 の杭が建っていた。確か北高は職業学校なので林業科もあるのだろう。それにしても下刈りもされてなく
手入れの良くない林だ。今では下刈りや枝打ちの実習なぞ学校ではやらないのだろう、練習しても使う事がないのだから。
私の育った御殿場地区は市に合併す際、それぞれの町や村の持っていた財産を新市に献上しないで、町村がそのまま保有する
ことになった。その中に林があったので林の下刈りに中学の時は動員された。どんな作業をやったかは忘れてしまったが下刈りに
参加した事は間違いない。いまではどうなっているのかな。
中山出合 最後の上り
心岳寺の出合から中山の出合まで思った以上に時間が掛かってしまい、12時はもうとっくに過ぎてしまった。
それより余り時間が掛かり過ぎると、今日最後に予定している “峠の地蔵” の道の調査ができなくなってしまう。
しかし焦ったところで歩調は早まらない。双子山の最後の上りの階段が苦しかった。
一生我慢像 山頂広場
この “一生我慢” の像は何となく好きです。重荷を持ち上げ我慢をしているのに顔は平然としている。
私は喜怒哀楽が顔に出てしまうので少しは見習わなければいけない。と心では思っても実行はできない。
山頂広場の 「私有地につき 無断立入禁止」 の看板を見て藤枝市のガイドマップの事を思い出した。
ガイドマップにはこのコースの途中の景色が素晴らしいと書いてあるが、コースの中では山頂からの景色が一番だと思う。
なのにガイドブックには山頂の事は一言も触れていない。それはきっとこの “立入禁止” の看板が影響しているのではないか。
市としては私有地に立入することを進めるような文言を書く事ができなかったのだろう。
参道と悠々の森分岐 双子山山頂(虚空蔵尊堂)
狛 犬
双子山の山頂は広場の先にあり、途中にある悠々の森経由で東光寺に下る農道との分岐を、右の狛犬の間を進みます。
この狛犬は少し変わっていて、普通狛犬なら口は阿吽の形で片一方は閉じているものだが、ここの狛犬は両方とも口が空いている。
しかもその開いた口の中には白い球が入っている。その球を触ると固いので石なのだろうか? ならどうして中に入れたのか?
更に狛犬なら角のある物と無い物で一対の事が多いが、ここの狛犬は両方とも角は無い。
狛犬と燈篭の建つ参道を歩くと神社に向かうような気になるが、山頂に建つお堂は虚空蔵尊堂とか。ならお寺だ。
お堂の前には大草村三等三角点(436.5)があります。
そうそう2年ほど前に一生我慢の像の近くに建てられた双子山の山頂標識には 「双子山345m」 とあるが、明らかに間違って
いるが一向に直される気配はない。マジックで直していいのだろうか。
丑像 寅像
虚空蔵菩薩は丑・寅年生まれの人の守本尊(守護仏)なので、そのため虚空蔵菩薩がご本尊の寺社では丑寅の像が奉納される
のだそうです。ここにも立派な丑寅像が青空に映えていました。
東の眺め(大崩山塊) 西の眺め(遠州灘)
本来なら山頂から富士山が見えるのだが、今日は生憎に遠くは見えていない。以前ここからは東の方角しか開けていなかったが、
太陽光発電のため家や立木を伐採してくれたおかげで西の景色も見えるようになった。
本来なら遠州灘から粟ヶ岳、千葉山と一望できるはずだが、今日はこちらの景色も冴えていない。
中山分岐 農道遭遇
予定時間は有って無いようなものだが、今日は一応峠の地蔵の調査をして4時ごろには藤枝駅に戻りたいと思っていた。
次に歩く中山への道は初めて歩く道で、ガイドマップには双子山ら中山バス停までは80分となっている。
今、山頂を出るのが1時25分なので中山には2時45分。更に峠の地蔵の入口までは30分はは掛かるので到着は3時半頃に
なる。これではとても調査などしている時間はない。それどころかこのままでも藤枝駅到着が5時頃になってしまいそうだ。
仕方がない峠の地蔵の調査は、いつか別の日に単独で計画して来ることにする。(こういう決断は簡単にする)
山頂から中山分岐を過ぎて農道にはたったの15分で着いてしまった。80分の時間を知らなければ “もう農道だ” と喜んだ
だろうが “農道を1時間も” と思うとげんなりしてしまった。
作業小屋(ここから平坦になる) 集落が見えた
農道が始まり2分も下ると作業小屋があり、そこからは農道も太くなり電気も来ている。
ただここで下る道を迷ってしまった。小屋の横を通って下る道と、小屋の後ろを通って直進する道があるのだが標識が無い。
さてどうしたものか、曲るべきか直進するべきか。道の流れは曲って下る方だが、若し違っていたら坂を登り返さなければならない。
それより平らな直進なら間違っても戻るのが楽そうだ。と、直進の道を行く。
途中から道は下りだしたが下の方には電信柱が見えていた。それならこの道で間違いないと自信を付け下って行くと標識があった。
作業小屋の分岐からたった2・3分の不安でした。
急な下りの農道は歩きずらい。こんな道を1時間も下ると思うとゾーとする。しかし上りだって余り歩きたくない道だ。
この道は中山地区の人なら兎も角、藤枝駅から歩く者には適していない道だと思った。
道も平らになってくると正面に集落が見えきた。これなた中山部落も近そうだが時間は予定の半分の40分しか経っていない。
変だなーと思いながら下って行くと丸太を積んであるのが見えてきた。中山からの登山口は確か材木屋を入るの筈だったが、その
材木屋か・・・・・
材木屋の先は県道 県道交差点
材木屋の先の道には車が走っているのが見えてきた。間違いない!あそこが入口だ。何だか得したような騙されたような。
兎も角県道81号に出て中山交差点で県道32号を右折した所に中山バス停はあった。
山頂からバス停まで50分で下れたので、他の2コースに比べても距離は短い。だが問題はここから駅まで戻る手段だが問題だ。
今の時刻は2時15分で、バスの時間を見ると次のバスは3時29分で1時間以上ある。
しかもそのバスの終点は途中の金吹橋で、そこから駅には小1時間も歩かなければならない。
アーァだからこのコースはメリットが無いと今まで歩いた事はなかったのだ。と、嘆くことしきりだった。
そうだ忘れないうちにメモをしておこう。この中山コースも標識が不備な場所が1ヶ所あった。場所は農道に出て最初の作業小屋の
所で、後は下りに関しては要所要所に標識があったので困る事はなかった。
ただ、下りでは困らなかったが、このコースを上るときは材木屋の入口に標識が無いので困るだろう。以前はここに標識が建って
いたのだが撤去されてしまったようだ。
峠の地蔵入口(新東名下) 谷稲葉の国1バイパス
1時間以上もバスを待つわけにもいかず歩き出した。中山からの道は県道以外に瀬戸川沿いの車のあまり通らない道があるので
左程苦痛ではない。途中には川中島八兵衛さんを祀った石碑もあるので気も紛れる。
新東名下の峠の地蔵の入口に着いたのが3時丁度。もう今更行く気はないが、遠くに見える山の稜線に修業僧の歩いた “嶺の道” が
あるなら歩いてみたい。いつか必ず歩いてみよう。
新東名を過ぎ瀬戸川を渡る赤坂橋を過ぎると、道は県道横の歩道歩きになる。歩道なので歩くのには支障がないが面白みはない。
そうなると疲れが出てくる。惰性の歩きになって来た頃、ようやく国道1号のバイパスに着いた。
心岳寺はこのガードを右に入った所にあるのでほぼ一周したことになる。
ここから駅まではまだ1時間は歩かなければならないかと思うと除けに疲れは増す。だましだまし駅に着いたのは4時30分。
峠の地蔵の道を歩かなかったのに想定到着時間を越えていた。
GPSの距離はたったの25km。それなのにこんなに疲れたなんて情けない。今日は無理はしていないが私には目一杯の工程だった。
情けないと思ってもどうしょうもない。これから増々足が弱まるのかと思うとゾーとする。